【読書記録】令和ロマン、NON STYLE、NSC、お笑いから見る分析と理論の重要性
【読書記録】令和ロマン、NON STYLE、NSC、お笑いから見る分析と理論の重要性
【平日朝7時に更新するインテリアブログ】
こんにちは。インテリアコーディネーターの三宅です!今日もブログにお立ち寄りいただきありがとうございます!
M-1で、令和ロマンが2連覇を遂げましたね。わたしは、「くるま」くん推しだったのでとてもうれしいです。
真空ジェシカ、トムブラウン、ヤーレンズ・・・みんな面白かった!(真空ジェシカの『商店街』ネタ、サイコーだよね)
でもやはり、今年は令和ロマンに風が吹いていたようです。
お笑いが私の中でちょっと盛り上がった数日間でしたので、お笑いに関して3冊の本を読みました。
\なぜ3冊かという理由/
お笑いの本ですが、ビジネス書チックでけっこうおもしろかったので、読書記録としてブログにまとめておきます。よかったら参考にしてください。
面白い人は自分の意見を持っている
1冊目は『答え合わせ』
NON STYLEのつっこみ担当、石田さんが書いた本です。石田さんは自分のことを「面白くない人」だと言います。この街で一番面白いヤツ、みたいなのがゴロゴロ存在しているお笑い芸人の世界にいて、謙遜でもなんでもなく本当に自分は面白くない普通の人なのだ、と自覚している。感覚やセンスでは笑いをとれない。そんな「面白くない」自分がM-1という賞レースでチャンピオンになれた。なぜだと思う?
どうやったら笑いがとれるのか、M-1で勝者になるためには・・・と、冷静に分析したのがこの本に書かれています。
参考になるのは、まず、コンプレックスをポジティブに消化したということでしょう。「大学を出ておらず、高卒でガクがない」「おとなしくて面白くない人間」という自己評価をいったん受け止め、だからこそ、と、徹底的に研究・分析する熱量に変換したのがすごいなと思います。
人前で話すなら声量は非常に重要です。例えば、大きな声の人なら「なんでやねん!」「いいかげんにせい!」というシンプルなツッコミがハマるし、うける。(アンタッチャブルの柴田さん、ブラックマヨネーズの小杉さんなどを例にあげていた)
ですが、あまり声量がない人がそういうツッコミをすると会場に声を響き渡らせて一瞬で笑いを突破させるのが難しい、と石田さんは分析する。声量がない場合は、「誰が●●じゃ」や「おいおい●●じゃないんだから」といったように何かをたとえて突っこむパターンがハマる。(くりーむしちゅーの上田さんや、フットボールアワーの後藤さんなど)
※テレビだとマイクが拾ってくれるから声量について意識したことがないけれど、劇場だときっと思ってる以上に差があるんでしょうね
実は、持って生まれた体格・性質と、ボケやツッコミのスタイルにはマッチングの妙がある。意外と自分自身では気づけないものだ。俺はどっちだ、俺にはどんなお笑いのスタイルが適している、他人のアドバイスを聞き、いろんなやり方を考えては劇場の本番でトライ&エラーを繰り返す。何度も何度も心折れながら、たくさんの悔し涙を流し、それでも熱量を保ち、前に進み続ける姿は、ちょっと感動すら覚えました。
世の中の面白い人(それはお笑い芸人に限らず)や結果を出している大人をめちゃくちゃ分析したら、ひとつの共通項が見つかったそうです。それは「面白い人はみな自分の意見を持っている」ということでした。僕がなんで面白くないのかといえば、そうか、僕には「意見」がないんや・・・。そう気づいて以来、目にするものすべてに「意見」を持とうと決めたそうです。
けっこうハッとすることも書かれていて、とても良い本でした。
熱量のあるところに人は惹かれる
2冊目は『漫才過剰考察』
2023年のM-1でチャンピオンになった令和ロマンのくるまさんが書いた本です。まさか2024年もチャンピオンになるとは驚きでしたが、本人は狙うべくして狙った2連覇だったというのがよくわかりました。1人語りですすむ文体で、お笑いへの愛であふれていました。
芸術家や表現者の中には「怒り」を原動力にしている人がいます。それぐらい、何か強烈なモチベーションがないと何者にもなれないのかもしれません。くるまさんの場合は、怒りではないのだけれど、「もっと」という渇望感や「なんでだよ」という不満があるんだろうなと感じました。全然勉強してない自分がなんで慶応に受かるんだよ、不完全なネタだったのになんで自分がM-1で優勝したんだよ。「おい、ほかのやつら!もっと出来るだろ!ちゃんとやれよ!俺らが1位なんて変だろ!」みたいな。おそらく目標が高くて、みんなで一緒に最高な世界にたどり着きたいと本気で思っているんだなと。
これからの時代に必要なのは「ハッピー感」「愛され力」「パワー」と分析、これってかつての寄席漫才の要素でつまり原点回帰だよなと語ってみたり、「主人公感」が求められていると気づいたり。漫才と、コントと、コント漫才はそれぞれ違うのだけれど、その説明が明確で、かつ、なぜ漫才が一番好きなのかを語りつつもコント師へのリスペクトもあり、くるまさんって、なんか真面目なんだなぁと好感度があがりました。
切り返しのうまい人になるためのコツ
3冊目は『1秒で答えをつくる力』
吉本興業のお笑い学校(NSC)で長年講師をされている方の本です。人前に立って、人の注目を浴び、笑わせるためのテキストですが、社会人一般にも通じるビジネス書として楽しめる内容でした。
例えば舞台に上がった瞬間の立ち姿(姿勢、目力、声量、服装)で、この漫才は面白そうか面白くなさそうかの印象が瞬時に左右されているんだというのは、ビジネスマンにも共通する話です。でも、本当に大事なのはその第1印象じゃなくて、第2印象なんだという話が後半に出てきて、興味深い。
1秒で答えをつくる力、は、「気の利いたことを言える力」と言い換えることもできるのですが、一般的に私たちがその力が欲しいとおもう場面は2つあるよねと本多さんは言いました。1つは「プレゼン」もう1つは「会議」でしょう、と。
プレゼン、スピーチ、乾杯の音頭など自分にスポットライトが当たって話さなきゃいけない時に、気の利いたことが言えたらいいなぁと考えますよね。これは「専門性を高める(個人の能力をあげる)」力です。
一方、会議の場で「●●さんはどう思いますか?」とふいに指名されていつでも気のきいたことを言えるのは「平均値をあげる」力だといいます。急に意見を求められてしどろもどろになれば、こいつ能力低いな・・・と思われかねません。
うまく話す(専門性を高める)ためのノウハウを求める人が多いのですが、本当に重要なのはむしろ、平均値をあげる力のほうだと本多さんは書いています。お笑い芸人はもとより、一般のわたしたちにおいても、クライアントとの打ち合わせ、PTA保護者会でのミーティング、自治会の集会・・・。どんな質問、どんな問いかけでも必ず気の効いた返答が出来るよう、自分の平均値をあげましょうということです。
かまいたちの山内さんや、銀シャリの橋本さんは、天性の感性でそれが突出して優れているそうですが、しかし誰でもそれは後天的に(努力で)手に入れることが出来るんですって。
最初から頭の回転が速い天才は極めて少数です。天才にみえる芸人さんも、みなすごい努力と分析をしているということです。
以上、3冊のご紹介でした。どの本にも共通しているのは、シンプルですけれど「熱量」「ある種の狂気(オタク感)」「あきらめない」を持っている人たちが、何かを成し遂げるんだなということです。
\年末年始の読書にこちらもいかが?/
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