台風一過からの雑記。宇宙、地球、ロケットへ想いをはせたブログ。

宇宙飛行士は、宇宙から帰還するときには
航空機型の機体(オービタ)を操縦して
滑走路に降り立って、着陸し、地球に戻ってきます。


(JAXAのホームぺージより)
(ディスカバリー号の着陸)

ほぼ、飛行機みたいなもんですよね。

スペースシャトル計画より以前、
アポロやスプートニクといったロケット開発初期の時代の宇宙飛行士は、
「正確な位置はわからんけど、たぶん、だいたいそのあたりに落ちるはずだから回収しにきてね」っていう
宇宙からボトンと落ちて海上帰還もしくは陸上帰還からのパラシュート脱出でした。

今思うとほんとすごいよね。

宇宙はロマンがあって大好きです。
宇宙について全然詳しくはないけれど、ただただ、なんか、好きなんですよ。
例えばこのYoutubeは
スペースシャトルの固体燃料補助ロケットに搭載されたカメラの映像で、打ち上げの瞬間から上空で切り離されて地球に落下して着水するまでをノーカットでみれる映像なのですが、
音声も同時に楽しめます。

あぁ宇宙の音って…すごい静かなんだなぁ、てね。
おいらは何回もこの映像を見ちゃいますぜ(笑)

 

さて。
この3連休は台風でした。
皆様の地域はご無事でしたでしょうか。
予定が狂ってしまった方も多いかと思います。

私も、お客様宅のコーディネート納品作業が予定されていたのですが
配送も止まるし、電車も止まるし、というわけで
すべての予定を取りやめまして、
家でおとなしく過ごしておりました。

地球の今現在をリアルタイムでみれる「地球の風」っていうサイトがあるのですが
台風上陸の間、私ってばこのサイトばっかり見てました(笑)
すごかったんですよ、ほんと。
指でぐりぐりいじって遊んでください。

地球の風
https://earth.nullschool.net/jp/

そんなわけで、連休中は自宅にいて読書をしていたのですが、
今日は1冊ご紹介。

 

 

月をめざした二人の科学者―アポロとスプートニクの軌跡 (中公新書)
的川 泰宣
中央公論新社
売り上げランキング: 127,069

 

 

夢を実現するためには、その前にその夢をいだかなければならない。
いだいた夢を実現するためには、その夢を、生きる目的にまで高めなければならない。

 

そんな冒頭一文からはじまるこの本は、
フォン・ブラウン(アメリカ人)と
セルゲーイ・コロリョフ(ソ連人)という
2人の技術者の物語だ。

 

コロリョフはスプートニク計画(人類初有人)、
フォンはアポロ計画(人類初月面着陸)の
最重要中心技術者。
ロケットを飛ばしたいという尋常じゃない熱意の物語、
めちゃくちゃ面白かった。

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コロリョフの一番の仲良しだった
人類初の宇宙飛行士ガガーリンは、
地球帰還時、大気圏に突入したあとパラシュートで脱出し、
ソ連の畑に着地している。
畑には1人の女性と1人の少女がいて、
空から降ってきたガガーリンに驚いて怯え逃げようとしたが、
大きく手を振ってそれを引き留め

「私は宇宙からやってきました」

と述べたエピソードなんかも挟まれていて、
読んでてワクワクしちゃうよね。

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2人の技術者、
コロリョフとフォン・ブラウン。
お互いに出会うことはなかったけれど、
資本主義と社会主義の代表選手が国家の誇りと名誉と、
そして自らの夢をかけて争った1960年代の宇宙技術開発競争、人間ドラマ。
(ロケットに乗って散った多くの命、人間、サル、犬、ウサギ…)

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めちゃくちゃ本は面白いんだけど
なんせ登場人物の名前が覚えられなくてめちゃくちゃ読みづらい。
友人のロルフ・エンゲル
点火の確認をしてたルドルフ・ネーベル
リーダーのフリードリヒツァンダー
遊びに来たヴァレンチングルーシェコ
友人キセーニャヴィンセンチーニ

…こんな名前が山ほどでてくる。
え、誰が誰?
全然覚えられないw
死ぬほど読みづらい。

でも、面白い本でした。

月をめざした二人の科学者―アポロとスプートニクの軌跡 (中公新書)
的川 泰宣
中央公論新社
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