インテリアコーディネーターに依頼するときの、よくある不安は4つ

jayblueコーディネート事例

家のインテリアを整える際、自力ではなくインテリアコーディネーターに相談したいなと思ってくれる人が増えたら、とても嬉しいなぁと思っています。プロに相談したほうが「あなた自身にとってメリットが多い」ですし、みんなの生活の質があがることは喜ばしいことだと考えているからです。

とはいえ、インテリアコーディネーターに依頼するというのは、少しハードルが高いと思われているのも事実ですよね。陳列されている商品を買うのと違いますから、「コーディネートというよくわからないものにお金を払う・・・その価値はあるのか?」という不安が付きまとうんだと思います。

インテリアコーディネートは、わかりやすくいえばインテリアに特化したコンサルタント業です。現状の住まいを確認・分析し、問題を見つけ、改善プランを提案する。まさにコンサルですよね。

・インテリアコーディネーターとは?
インテリア産業協会が行っている資格試験に合格すると得られる称号です


依頼を検討しているお客様は、例えばこんなことが不安だと思うのです。

センスと人間性

まず気になるのは、インテリアコーディネーターのセンス。この人、センスいいのかな?悪いのかな?と。
インテリアはセンスじゃない!理論だ!という話も聞きます。それは、半分あっているけれど、半分間違っています。経験で得られるスキルもあるし、学んで身につくテクニックもありますので、そういう意味ではインテリアコーディネートにセンスは不要と言えるかもしれませんが、とはいえ、私はやはりその人が持っている「センス」は必要と考えています。ささいなこだわり、デザイン的違和感に気づける感度、調和とメリハリのボーダーラインのひきかた・・・理論を学ぶだけでは得られない「感覚的な要素」は意外と(?)重要ではないでしょうか。

そこを見極めるために、皆さんは気になるインテリアコーディネーターのインスタをフォローしたり、ホームページを見たり、発言をチェックしたり、自宅インテリアを覗いたり、施工事例を確認したり、どんな服を着てるか見てみたり・・・と、じっと観察するんだと思います。
私にご依頼をくださるお客様は、みなさん口をそろえて「何年も前からブログをチェックしていました」とおっしゃいます。インスタで私をみつけて、衝動的に依頼をくれる人はあんまりいません。

ちなみに私はこういう人です。


経験と熱量

これまでにどれくらいの経験があるのか、それも気になりますよね。インテリアコーディネーターと名乗ってはいるけれど、実際にお客様の家のコーディネートはまだしたことがないという人もいれば、数えきれないほどのコーディネートを手掛けてきた人もあり、経験値に差があります。見栄えのいい盛りに盛ったホームページはいくらでも作れるので、ぱっと見、そのあたりがよくわからないですよね。

とはいえ、新人だからだめ、ベテランだからいい、ということでもないと私は思っています。本人のスキルが未熟でも、まわりにどれだけのプロ集団(職人さんなど)がいるかとか、コーディネーターが持っている熱量によってチームのポテンシャルは決まります。

(もし私が依頼する側なら、やる気のないベテランより、やる気のある新人のほうにお願いしたいかなぁ)

また、セミナー経験は豊富だけど、現場経験は少ないというインテリアコーディネーターもいれば、その逆もしかり。新築は得意だけどリフォームはちょっと‥の人もいれば、その逆も。
自分が求めている経験値をもっているかどうか、マッチングを誤ると悲劇が起きますので慎重に検討していただくといいなと思います。

要望をくみ取るヒヤリング力

経験値は問題ない。センスもよさそう。なんだかきっとすごいコーディネーターさんだろう。・・・という人を見つけることが出来たとして。さて本当にこの人に依頼していいのかな?とまだ迷うことがあると思います。それは、自分の要望をちゃんと聞き入れてもらえるのかしら?という不安です。なんだかいいように丸め込まれるのではないだろうか?私は赤がよかったのに、青のほうがいいですと押し切られて、希望してもいない部屋にされちゃうんじゃないだろうか?な~んてね。

多くの人はきっと、自分の好みに合わないおしゃれ度100点満点の家よりも、世間から見たおしゃれ度は70点かもしれないが自分の好みに合う家、のほうを選ぶと思うのです。少なくとも私自身はそういう人間です。

みんなおそらく、自分に寄り添ってほしいんですよ。
そう思いませんか?

このインテリアコーディネーターは私に寄り添ってくれるのだろうか?それは会ってみないとわからないですよね。初回ヒヤリングをしてフィーリングを探ってみるのは大切かと思います。

適切な価格

インテリアコーディネートという謎の(?)コンサルタント業、コーディネート料の適正価格がわからない!・・・という皆さんに、ざっくりとガイドラインをお伝えしますね。

家まるまるインテリアの相談をするとして、コーディネート料が15万円以下だと言われたらそれは「安い」と判断していいと思います。
20~30万といわれたら「標準的」です。
30~50万といわれたら「少し高めの設定」ですが決して法外な値段ではありません。コーディネーターの知名度や経験値などから付加価値がついており、納得できるようであれば問題ありませんし、釣り合わないなと判断すれば依頼を見送ればいいと思います。
コーディネート料が100万といわれたらそれはおそらく「ハイクラスなご物件」のはずですから、あなたがセレブな方であればむしろリーズナブルなくらいです。

日本にはたくさんのフリーランスのインテリアコーディネーターがいますが、だいたいコーディネート料はそんな感じになっていると思います。(ちなみにハウスメーカーなどで家を建てるとインテリアコーディネーターがいてもインテリアコーディネート料を請求されないので「タダで」「サービスで」コーディネートしてもらっていると錯覚しがちですが、企業ICさんのコーディネート料は建築や工事価格に混ぜ込ませて見かけ上タダになっているだけです)

さていかがでしょうか。
20万も30万もインテリアコーディネーターに払うお金があるんだったら、その分でテーブルが買えるやないかーい!ソファが買えるやないかーーーい!と思うかもしれません。もちろんその場合は、ご自分でインテリアを整えればいいのです。
インテリアコーディネーターなんかに相談せず。
その場合、私から言えるアドバイスはこちらです。




中途半端に没個性の
どっちらけ~な家で一生を過ごすがいい。
ぐははははは。

現場からは以上です。
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