流行最先端の街、イーストエンドとLONDON DESIGN FAIR 2018後編/LONDONレポート3
LONDON DESIGN FAIR2018
公式サイト
https://www.londondesignfair.co.uk/
前編に続き、後編いきます。
インテリアに限定した展示会ではないので
アート関連、クラフト商品、文房具、食器、家具、テキスタイル・・・など
デザイン全般にまたがって出展されているのだけれど
それでもやはり、メインは建築やインテリアに関係するものが多い。
パーチクルボード、MDFなど、
木材の小片を接着剤とまぜてかためた木質ボードというのがあるのだけれど
これは、それを加工してデザインを施した、というもの。
安い材料というイメージがあるけれど、
こんなふうにかわいいデザインになってれば
そのまま仕上げ材として利用できるよね。
廃材を利用とか、リサイクル、という視点の出展はいくつかあり
人々の注目を集めていた。
限りある資源をリサイクルしながら使って行こうという考えは
どの国の人も共通に持っている意識なのだろうと思う。
テラゾー。
っていうのは、大理石とか石灰岩とかそういう石を砕いてセメントで固めた、
人造大理石なんだけれど、
それを廃プラスチックを再利用してテラゾー風に作っているのがこのあたり。
プラスチックで出来てますよっていう、テラゾー風なもの。
テラゾー、っていまインテリア・建築業界で
ちょっときてるんじゃないかなぁという素材だと思う。
レトロ回顧主義?じゃないけど、
懐かしい感じがまた流行りだしている的な。
例えばこんな雑貨ひとつみてもね、
テラゾー的な柄が使われているでしょ。
今年私が買ったスカートなのですが
これもちょっとテラゾーチック。
このスカートを履いてロンドンの街を歩いていたら
3人に声をかけられた。
東京を歩いていたって、同じ日に3人からスカートを褒められるなんてこと
まぁ、なかなかないですよ。
「素敵な色のスカートね!とっても素敵!」
「どこで買ったのですか、そのスカート。え、日本なの?そうか・・日本かぁ・・・本当に素敵ね」
「綺麗な色のスカートね!あなたにとても似合ってるわ!」
ロンドンの人は、ガンガン話しかけてくる。
とても気さくで、楽しい。
ますますロンドンが好きになってしまう。
このあたりは、スニーカー作家さんかな。
壁ごとペンキでグワーっとディスプレイ。
クラフト系のエリアは
わたしは速足で通り過ぎてしまったので
あまりじっくりは見ていないのだけれど
可愛い小物がいくつかあった。
韓国や中国の人も出展してたし
日本人の男の子たちも出展していて
一生懸命英語で交渉していましたよ。
バイオリンのような形のペンダント照明。
フラミンゴのスタンド照明。
アートは、いま、こんな感じのが多いよね。
テラゾーもそうだけど、
ちょっとレトロというか、
いままたモンドリアンやリキテンシュテイン、
カンディンスキーあたりの、算数的抽象画系なんかが。
そうそう、このモビール!
すごく欲しかった。
ぶらさがるものにやたら惹かれるもんで、
モビールが大好きなのだけれど
いくらかと聞いたら
£6,500だという。
聞き間違いか?と思ったが、プライスリストを見せてくれたので間違いない。
(計算機ゴソゴソ・・・・)
(ファッ。97万5千円!)
7㎏だからそんなに重くはないよ。
設置は簡単だよ!
・・と、デザイナーは言うが
設置のまえに、まず、買えないずら~。
雑貨系で使われる花柄は、こんなふうに、細かいものが多いのだけれど
インテリアで使われるファブリックになると
大柄なものが多い。
同じ、テキスタイル、といいつつも
やはりジャンルが違うと、
少し世界は違うんだなということに気づく。
照明器具は、いろいろデザインがあって楽しめる。
無骨なインダストリアル系と
ピンク色の照明、コードはカッパーカラーという・・・
わかりやすくトレンドな2パターン。
LONDON DESIGN FAIR 2018が締めくくる
今年のトレンドカラーは
温かみのあるレッド。
粘土と酸化鉄からうまれる
人工的なものと自然とが交差する、赤。
その流れで、ピンク、というのも含まれてくるんだと思う。
展示会をあとにして
また、SHOREDITCHを中心に、
イーストエンドエリアを散策しよう。
スニーカーショップの店先。
ブルーヘアーがとてもきれいなお兄さん。
May I take a picture of you?(写真撮ってもいいですか?)
Yes.sure!(もちろん!)
THIS SHOP ROCKS
ここはアンティークのお店。
のぞきこんでるお姉さんも、ブルーヘア。
この髪色、流行ってんのかな?笑
それにしてもほんっとにガラクタしか売ってない。
魅力的な、ガラクタ。
ここはカフェだったかな。
店のファサード、ビデオテープで埋め尽くされていた。
ジャンクな感じだよね。
(SECOMがギャグにしか思えないw)
ここは・・・Tシャツとかアートを売っていたお店。
草間彌生、モンドリアン・・・・
基本、何かをパクっているようなデザインばかりの、店内でした。
デビッドボウイは許してくれるだろう…(苦笑)
時々こんな、イーストエンドっぽくないお店に出くわす。
プライウッドのインテリアショップ。
店の前のグラウンドでバスケをする少年たち。
しばらくじーっと見ていたんだけど
全員運動音痴、ということに気づく。
解放されている教会にふらりと入り。
ただ静かに賛美歌を聴いてみる。
別にクリスチャンじゃないけれど。
神様っているのかなぁ。
足元にはプラタナスの実がコロコロと転がっている。
ひらひらと舞うスカート。
履きなれた、黒い革のブーツ。
肌寒い、ロンドン。
ロンドン&パリのレポートを数回にわけてご紹介していきます。
●インテリアのトレンドカラーはピンク!/LONDONレポート1
●流行最先端の街、イーストエンドとLONDON DESIGN FAIR 2018前編/LONDONレポート2
●流行最先端の街、イーストエンドとLONDON DESIGN FAIR 2018後編/LONDONレポート3
●真っ白いジーンズが血で染まる・£4のコインランドリー/LONDONレポート4
●100% DESIGN! 展示会場で見たのはピンク色と植物/LONDONレポート5
●デザインホテル、安宿、5つ星高級ホテル、それぞれのホテルインテリア/LONDON&PARISレポート6
●レンガレンガロンドンと、イシイシパリ/LONDON&PARISレポート7
●世界最大級のインテリアショールーム「チェルシーデザインセンター」に行こう!/LONDONレポート8
●デパートのインテリア売り場が充実しすぎてすごい!/LONDONレポート9
●シーズンオフの、パリ・デコオフ会場を歩く/PARISレポート10
●旅の備忘録・ユーロスターでロンドンからパリへ/LONDON&PARISレポート11
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