流行最先端の街、イーストエンドとLONDON DESIGN FAIR 2018前編/LONDONレポート2

LONDONの東のほう。
東の果て。

あの辺りを総称して EAST ENDと呼ぶ。
かつて切り裂きジャックの現場となった地でもあることから推測されると思うけれど
いわゆる下町、生活水準の低い貧困層、工業地帯、スラム街・・・と、
元々はあまり治安のいい地区ではない。

なのに、このEAST ENDは近年とても注目をされている。
とくにSHOREDITCH(ショーディッチ)地区なんか、まさにそうだ。

昨年泊ったACE HOTELの存在は
SHOREDITCHを象徴するかのようなホテルだし
(ホテルインテリアの記事はこちら)

https://jayblue.jp/cross-hotel/21210

https://jayblue.jp/cross-hotel/21210

若いアート関係者が集まったり
アトリエを構えたり
個展を開いてみたり
(ついこの前も、とんねるずの木梨憲武さんがこの地で個展やってましたよね)

それからおしゃれなクラブができたりなどと
かつての「貧困、スラム街」というイメージから
「若者の街」になりつつあるという。

マーケットは賑わっていて
胡散臭いものからクールな古着まで
雑多にあるし、


(古着屋の入り口。吸い込まれるように入店)


(古着屋の店の奥にあったフォトブース)

(・・・で、しょーもない写真を撮るみやけりか)


(アンティーク屋で見た、やたらと重かったブルーボトル)


(食器、古着、アクセサリー、なんかようわからんハンドメイド作品、食べ物、骨とう品・・・なんでもありのマーケット)

 

夜はBARから人があふれ出て
そこかしこが談笑に包まれ
夜はやたらと騒がしい。

(開店前のBAR・・・ソファのヘタリ具合、猥雑な雰囲気、やばいでしょw)

 

 

(裏通りに入ったゴミ捨て場。アートを装った落書きと本物の落書きとが混在する)

 

(少しだけ精神のネジをぶっ壊さないと、この扉を開ける勇気が出ない)

 


(絶対マズイに決まっているベーグル(笑))

決してお上品な街ではないのは
数分街を歩けばすぐにわかるのだけれど
別にとりたてて怖がる必要はない。
(パリのほうがよっぽど治安が悪い)
(なんだかんだいってもロンドンは東京と同じくらい治安が良いと思う)

とにかくまぁ、
グワーっといろいろなものがミックスされて
良くも悪くも活気があって
アンダーグラウンドカルチャーの発信地として、
世界的に注目されているのが
ロンドンのイーストエンドだ。


(タトゥーショップ)

そんな場所が、
LONDON DESGIN FAIR 2018の開催地である。


ハイエンドな富裕層、
軒並み連なるブランドショップ、
・・・そんな世界とはまさに真逆のこの地が
展示会場になっているというのが
面白いなぁと思うんだよね。

ちゃんと案内が出てるから、
方向音痴の私でも迷わずたどりつける。

というわけで、この日は初日。
プレスとTRADE関係者しか入れない日なので
一般のエンドユーザーや学生さんなどは、いない。
私はインテリアデザイナーとして登録し入場してきましたよ。

会場内は、国ごとにブースが割り当てられていて
最初に通るのはオランダのコーナー。

あのイーストエンドの猥雑な感じを歩いてきて
なんか突然、綺麗な感じに出くわす違和感(笑)

コルク素材を使った家具。

針金ハンガーが照明に。

オランダの街並みをモチーフに、
スツールの足元にデザインしたという家具など。

ポルトガルの家具デザイナーさん。
良かったら座ってみてよ!と呼び止められたので
素直に座る。

ちゃんと座面は水平がとれているので普通に座れる。
見た目の不均衡な感じが面白いよね。

つか、これ、石で出来ているんならめちゃめちゃ重いでしょ?と聞いたら
35キロって言ってました。
椅子としてアカンやろ、これ(笑)

日本だと、木の家具とか、木の質感を押し出したり
木の加工技術を誇ったデザインが多くあるけど
ヨーロッパは、石、大理石、タイル・・・
全体的に総じて「石」の素材がやはり目立つ。
日本のそれとは資源が違うな、っていう感じがする。

こちらはイギリスエリア。
やっぱこんな感じだよね、っていう感じ。

 

北欧エリアはハっと目を引くこんなピンクのブース。

NINJA・・・なんで忍者だったんだろう。
とくに説明をうけなかったので謎のままだ。

モス系のデコレーション。

 

 

こちらはイタリアコーナー。
モンドリアン的なね。
ちょっと60年代風な空気感。

サンメントの使いかた、かっこよくないですか?
これ。

算数好きなんだろうなぁ、みたいな。

ちなみに、日本エリアは
どんな人が出展してるのかなー♪って寄ってみたら

キンコン西野の絵本展だった。

(えー!インテリアでもなく、プロダクトでもなく、そっちかーい、っていう)
(ここだけ異質なコーナーでしたw)

とりあえず、本人には会えなかったのだけれど
見たことが有る人がいたので写真撮りました(笑)

西野亮廣ブログ
「キンコン西野inロンドン」はこちら

https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12406308097.html

 

さて。
国別のエリアから、
アーティストコーナー、企業コーナーに移ろう。

タイルやさん。

家具屋さん。

 

幾何学模様はとても多かった。
モノトーンづかいの幾何学。

やたらと人が多かったのが
マスキングテープのコーナー。

ロンドンまでデザインを見に行って
マスキングテープが大繁盛なのかよー・・・っていう
若干の脱力感。

記事が長くなったので
続きは明日にしよう。
ではまた!

ロンドン&パリのレポートを数回にわけてご紹介していきます。

インテリアのトレンドカラーはピンク!/LONDONレポート1

流行最先端の街、イーストエンドとLONDON DESIGN FAIR 2018前編/LONDONレポート2

流行最先端の街、イーストエンドとLONDON DESIGN FAIR 2018後編/LONDONレポート3

真っ白いジーンズが血で染まる・£4のコインランドリー/LONDONレポート4

100% DESIGN! 展示会場で見たのはピンク色と植物/LONDONレポート5

デザインホテル、安宿、5つ星高級ホテル、それぞれのホテルインテリア/LONDON&PARISレポート6

レンガレンガロンドンと、イシイシパリ/LONDON&PARISレポート7

世界最大級のインテリアショールーム「チェルシーデザインセンター」に行こう!/LONDONレポート8

デパートのインテリア売り場が充実しすぎてすごい!/LONDONレポート9

シーズンオフの、パリ・デコオフ会場を歩く/PARISレポート10

旅の備忘録・ユーロスターでロンドンからパリへ/LONDON&PARISレポート11