遺伝子検査のデータ蓄積ぐらいの役には立つ、インテリアコーディネーターの雑記の続き
前回のブログで、遺伝子検査の話をしました。
まだ読んでない人はそちらを先に読んでくれると、ありがたい。
↓
で。
皆さんの周りにも、いや、皆さん自身がすでに遺伝子検査済みかもしれません。
あー、はいはい、遺伝子検査ね。昔やったことあるよー。身長の低い家系みたいな結果が出たけど、うちの親戚みんな背が高いんだよねー、あんまりあてにならないよねー
ガンになりやすいって診断されたよ。親も祖父母もみんなガンで亡くなってるからさ、そんなの遺伝子検査しなくても知ってるわ、って感じだったかなぁ
私もやったことあるぅ~!でもなんか微妙だったかなぁ~。解説がよくわかんなかった・・・
つまり、
高いお金だして検査するほどのことでもなくない?
もったいな。
って思ってる人もいるんじゃないかなぁって思います。
そんなあなたにはこの言葉をささげましょう。
いや、ほっとけ。
というわけで、まぁ他人がどう思うかはさておき、「私はまだやったことがないからやってみたい」だけですので、そんなに責めないでください。私のモチベーションをくじかないでください。生暖かい目で見守ってください。
さて。
実は前回のブログには続きがあります。
これを書きたかったんだよ!という本題が、今日のブログです。
シロイヌナズナという植物の話
シロイヌナズナという植物をご存じでしょうか。
なんかその辺に咲いている雑草みたいな普通の花ですが、全ゲノムを解読された世界最初の植物なんだそうです。シロイヌナズナはいわゆる「モデル生物」としてあらゆる国のあらゆる研究機関で重宝されています。動物実験でいう「マウス」的存在の植物なんですね。
なぜシロイヌナズナが遺伝子研究の対象にされるかというと、1世代がたった2ヵ月という早さだったり、そもそも遺伝子の数が少なくて解析しやすい、などの理由もあるのですが、一番の理由は「価値がない」からなんじゃないかという説を知って、私はびっくりしたのです。
稲、小麦、トウモロコシ、トマト、大豆、薔薇、ユリ・・・農業的価値のある植物、鑑賞的価値のある植物、何らかの価値がある植物には利権がからみます。3倍速く育つ米、5倍栄養価の高いトマト、遺伝子の研究と操作が可能となればそれらのデータは奪い合いになります。
ところが、シロイヌナズナには農業的にも鑑賞的にも価値がない(←ひどい・・・)だから、どことも喧嘩することなく世界中で仲良く平和に研究対象として採用されている。
宇宙にロケット飛ばす際にはシロイヌナズナの種ものせていき、「はじめて宇宙で開花した植物」にもなったし、「はじめてつくられたクローン植物」もシロイヌナズナだし、「傷つけられた葉っぱがいつのまにか修復されていく、そのメカニズムを突き止める」研究もシロイヌナズナだ。とにもかくにも、なにか調べたけりゃ「あいつ(シロイヌナズナ)」を使えばいいだろ、というのがシロイヌナズナという植物。
っていう話を知ったときに、私は思ったわけですよ。
なんの役にも立たん無能なものでも、研究データとしての利用価値はあるんだな。
はい、そういうことです。
前回のブログで私は「遺伝子検査したーーーい♪」とほざいておりますが、価値のない無能なこのわたくしでも遺伝子検査のデータ蓄積の一部ぐらいにはなるだろうね(というか、それぐらいの価値しかねーよ)っていう、実に自虐的なオチが面白くてしょうがなくて、ブログに書きたくなったという話でした。
ご清聴ありがとうございました。
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