【自分とは何か?】ゲノムを調べて人生の意味を問い、健康への意識を高めるぞの巻

1865年にメンデルの法則が発表されたあたりが遺伝学の起源。だいたい150年前に人間は気づいたんですね。「あれ?なんで子供って親に似てんだ?それってなにか引き継がれるものがあるんじゃね?」と。

DNAってのは、(A)アデニン・(G)グアニン・(C)シトシン・(T)チミンとシンプルな4つの物質で構成されていて、その並び方(塩基配列)、順番が遺伝情報になっているんだよと習いました。ざっくりとした記憶ですが。(しょせん文系だ。この程度で許して)

塩基配列(DNAが並んだもの)
人間の場合は約30億個

延々と並ぶDNA、人間はこれが30億もあるんだそうです。ただし、30億個すべてが遺伝情報かというとそうではないんですね。意味のあるタンパク質の情報はたった数%。それを遺伝子(ジーン)と呼ぶそうです。

遺伝子(geneジーン)
意味のある配列(下線部)を言う
人間はこれが約23,000個

ところで、ゲノム(genome)という言葉は、遺伝子(gene)と染色体(chromosome)を掛け合わせた造語ですが、つまりすべての遺伝情報のことを意味しています。

30億もある配列の中から、意味のありそうな部分(つまり遺伝子)をすべて見つけ出し(23,000ほどある)、そしてそれが何の設計図になっているのか。
人間のゲノムを解析する「ヒトゲノム計画」は1984年に提案され、実際に計算がスタートしたのは1991年だそうです。1984年というと私は中学生ですが、理科の先生が「人間のゲノムを解析するには膨大な時間がかかり、我々が生きているうちに終わるかどうか難しいよね」と言っていたのをすごく覚えています。人間の設計図を読み取る、遺伝子を翻訳するなんて、なんてすごい技術なんだ!人間のすべてがわかってしまうなんて!と。

自分が生きているうちには完了できそうもない気の遠くなるような研究に挑戦する科学者たちがいることに、中学生だった私は興奮を覚えたんですよね。


それがさ。2003年にゲノム解読終了宣言がなされ(とはいえ、8%ほど取りこぼしはあった)、2022年3月31日、人間のゲノムはあますところなく隙間なく本当に本当にすべてのマッピングを終了したと発表され、ニュースになりましたよね。生きてるうちに解読できるかなぁ?なんて理科の先生言ってたけど、たった30年で計算できたよ、すごいよね!私も先生もまだ生きてるよ!ブラボー!


実際のところ、スーパーコンピューターが偉いのか、なにがどう進化したのか私はわかりません。ですが、今じゃ、ゲノム解析なんぞ、amazonでポチっと「検査キット」を購入すれば、私のような1個人単位でもわかる時代になっているのは確かです。すごくないですか?

遺伝子検査

前置きが長くなりました。だいたいお正月というのは、家でダラダラしていることが多く、突発的に何かをはじめたくなりがち。例えば、私の場合は「衝動的にボクシングジムに申し込みをする」だったり「衝動的にクローゼットの中の洋服を一掃する」で、2023年の正月は「遺伝子検査するぞー」なわけです。唐突にやってくるマイブームってやつです。


というわけで、三宅はいま、遺伝子検査に興味があります(笑)


遺伝子検査は、いろんな企業がいろんな検査キットを販売しています。遺伝子は一生変わらないし、唾液・血液・毛髪、どの細胞を調べようが、どの会社が調べようが、私のゲノムは同じなのですが、ゲノムをどう分析・解釈するかは各社違いが出てきます。どの論文を参考にしてるか、どういった計算式を用いるか、その違いが遺伝子検査結果の違いになります。

だから、遺伝子検査は、ゲノム自体は「事実」ではあるけれど分析はあくまでも「統計学」なので、星座占いよりは信ぴょう性があるかな・・・ぐらいに気楽にとらえておけばいいんじゃないかなと私は考えています。
それを踏まえたうえで、遺伝子を調べると「長生きするかどうか」「ガンになるかどうか」「ハゲるかどうか」「コロナにかかりやすいかどうか」「薬やワクチンの副反応がおこりやすいタイプかどうか」「糖尿病になりやすいかどうか」「認知症になる可能性があるかどうか」といった、疾病に関する傾向や、持って生まれた本来の性格、能力なんかもわかるといいます。繰り返し言いますが、その結果はあくまでも「傾向がある」というだけなので一喜一憂する必要はないけどね、自分のことを知るのは誰にとっても一番のエンタメなんだろうと思います。


※ありましたよね、アメリカの女優さんが遺伝子検査で「乳がんになりやすい」という結果が出て、まだ乳がんになっていないのに、乳房の摘出手術をして世界中で話題になり賛否両論が巻き起こりました。アンジェリーナジョリーさんでしたっけ。


ちなみに、元々は欧米人の間で自分のルーツを探るためにこの遺伝子検査が流行りはじめたようですが、単一民族の日本人だと多くの人が「日本人100%」という結果になるので、ルーツ探しはあんまりおもしろくないらしいです。どっかしらで中国や朝鮮やモンゴルの血が数パーセントぐらい混じってんじゃないか?と思いきや、意外と本当に多くの日本人は純血なんですってね。

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ということで、遺伝子検査を調べてみるといろんな種類があって、価格帯も数千円から10万円越えまでさまざまです。比較検討してどれか一個やってみたいなぁ~と思っています。

っていうのを正月に考えているインテリアコーディネーターです。みなさんはいま、何に興味があり、何を考えていますか?

それではまた!