おしゃれでかっこいい!?むきだしにした天井・そのメリットとデメリット

こんにちは!インテリアコーディネーターの三宅利佳です!こちらの画像は、某インテリアショールームの天井を撮影したものです。換気ダクトや電気の配線・・・天井にはいろんなものが通っているのがわかります。普段、天井のことなんか気にすることなくお過ごしだと思いますが、今日は「きちんと仕上がっている(ふさがっている)」天井と「むき出しのままの」天井があることに注目してみましょう。

住宅では、石膏ボードでふさいで壁紙を貼るなどしてきちんと仕上げている天井が大半ですが、飲食店や物販のお店ではこの写真のようにむきだしになっていることもよくあります。これらむきだしの状態を、「天井あらわし(あらわし天井)」とか「スケルトン天井」って呼びます。

天井あらわしのメリット・デメリット

配管や配線が露出しているお部屋は、なんといってもそのラフさがおしゃれでかっこいいですし、解放感があって物理的にも天井が高くなりますので、空間に広がりを感じダイナミックな印象を得られます。住宅でも、リフォームをして天井あらわしにしてるおうちもあると思います。とにかくメリットはデザイン性UP天井が高くなることです!

こちらは「三協アルミ」様からのご依頼をいただきコーディネートした事例ですが、あえてコンクリートむきだしのままの天井です。

コーディネート事例
天井あらわし
(直天井)

一方デメリットとしては、天井が高くなる分、それだけ部屋の体積が増えますから空調のパワーが必要になるということや空気の層がなくなるので断熱性が劣るということ。そして一番影響が大きいのは「音」の問題です。上階の足音がダイレクトに下階に響くことになります。

マンションのリフォームを請け負うことが多いのですが、共用フロアの掲示板で私はこのような貼り紙をよくみかけます。


子供の歩く音がうるさい、ピアノの音がうるさい、ペットの吠える声がうるさい、ベランダでの会話がうるさい、うるさい、うるさい、うるさい!・・・とマンションでは日々苦情が出ている話はめずらしくありません。当事者同士だと問題もあるでしょうから管理組合がやんわりと呈しています。「音」に関してのトラブルは昔から絶えませんよね。
私のクライアント様たちも、「上の人がうるさいんですよ!」と悩んでいる人もあれば、「下の人からうるさいって文句を言われてしまうんです・・・絨毯敷いたり静かに歩くように気を付けているつもりなのに・・・」と悩む人も。言うほうもいわれるほうも、双方にストレスを抱えていらっしゃるのがわかります。
特に最近は、オンラインがすすみ家でお仕事が出来るようになり・・・在宅時間も増えています。夜勤あけで昼間に寝ていたい人など生活リズムもばらばらで、ちょっとした(普通に生活しているだけなのに)物音ですら騒音ととらえられトラブルになることも。

それらを考えると、あらわし天井は音が響きやすくなってしまうので、とくに集合住宅の場合はデメリットになると言えます。

インテリアコーディネートは、見栄えだけではない問題とも密接に関わってくるので、計画は慎重に、です!

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