サルでもわかる!住宅の照明計画・基本の3つ
家づくりで悩ましいことのひとつに、照明計画があります。照明は「光そのものをデザインすること」と「器具のデザインをコーディネートすること」の2つ同時に考える必要があるのですが、このコラムでは光そのものをデザインすることに焦点をあててお話します。
照明計画は配灯計画とも言います。どこにどの程度の明るさをレイアウトすればいいかを考えるのですが、これからお話する3つの基本を押さえていれば迷わなくなりますのでぜひ参考にしてください。
1・テーブルの上に光を落とす
まず初めに考えるのはテーブルの上に光を落とすことです。ダイニングテーブル、リビングテーブル、家事スペースのカウンターなど、家の中にあるすべてのテーブル面に光を落とすと意識して、配灯してみましょう。図面に書くとこうなります。
(黄色い丸=テーブルやカウンター面に落とす光)
(シーリング・ダウンライト・シャンデリア・ペンダントなど)
2・通路を照らす
次に、玄関、階段、廊下、クロゼットの前や中・・・通り道を意識して照らしていきましょう。部屋の中を移動する際にここが真っ暗だったら嫌だなという場所を想像すればよいです。
(オレンジの丸=通路を照らす光)
(ダウンライトや壁付ブラケットライトなどが好まれる)
3・視線の先を照らす
そして最後。絵を飾る壁面、ソファに座ったときに目線が行く先、長い廊下の突き当り・・・視線が届く先を照らしましょう。
(ピンクの丸=視線の先を照らす光)
(スポットライトやダウンライト、置き型のフロアライトなど)
このように3段階に整理して考えると、照明プランはわかりやすくなりますが、みなさん、もう、お気づきですね。照明計画をたてるためには家具のレイアウトが非常に重要だということです。家具のレイアウトが決まっていないと、正しい照明計画が出来ません。
建売住宅やマンションは、誰がどんなふうに家具を置いて暮らすか決まってない状態で作られていますから、部屋の真ん中にポコっとシーリングライトをつけてとりあえずまんべんなく部屋があかるくなるようにセッティングされています。本当は、家具の配置を決めてから照明を考えるのがベストです。
押さえる基本の3つ、
1)テーブルの上
2)通路
3)視線の先
ご参考に♪