インテリアコーディネーターが提案するときに必ず使うツール「サンプル」についてのエトセトラ:国産壁紙編
これはうちの事務所の棚の一角です。
並んでいるのは「国内メーカーの壁紙の見本帳」
いわゆるビニールクロスのサンプル帳というわけです。
例えば中を開きますと
こんなふうにして実際の壁紙を小さく切って張り付けたものが
並んでいるんですね。
こういった見本帳は各メーカーさんが、
何万部か何十万部か詳しい数字は知りませんが
とにかく大量に製造しているのですね。
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余談
これらのページに「サンプルを張り付ける作業」は
パートのおばちゃん達がやっています。
例えば、一社ご紹介します。
福井県の会社プロモート・Sさんは見本帳やカタログを製作する企業。
多くのパートさんがいらっしゃいます。
http://www.promote-s.co.jp/index.html
取締役の橋本さんは呑み仲間♪(呑み仲間?笑)
とても知的な方です。
メーカーさんのカタログを作ったり、
お店のオリジナルサンプル製作を請け負ってくれますので
サンプルやカタログ製作をお考えの方はよかったらどうぞご検討ください。
余談終了
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まぁ、そんな感じで、
各壁紙のメーカーさんはいろんなカタログを用意していまして、
それらを利用しながら私たちインテリアコーディネーターは
お客様と打ち合わせをすすめていきます。
国産の壁紙の場合は、どのメーカーもだいたいこんなような見本帳になっています。
取っ手が付いていて、アタッシュケースのように
持ち運べるようになっている。
↓
体重計に載せてみた。
3.4キログラム。
重っ。
重いんですよ。
私なんか超非力者なんで、2冊で7キロ、3冊で10キロ越え・・・。
いや、持てない、持ちたくない。
そこで、品番を絞り込んで「サンプル」を依頼することがあります。
「幅なり(ハバナリ)サンプルをください」とお願いすると
こんなサイズの壁紙を持ってきてくれます。
(ハバナリ サンプル)
要は現物サンプルです。1mぐらいをペロっと丸めて、送ってくれるんですね。
大きな絵柄なんかで確認したいようなときに取り寄せたりします。
「尺角(しゃっかく)サンプルをください」といえば
こんなサイズのサンプルが送られてきます。
(シャッカク サンプル)
ほぼA4サイズです。
裏側には壁紙の情報が書かれています。
尺角(しゃっかく)サンプルをいくつか取り寄せておいて
自分専用のカタログ風に用意しておいている人もあると思います。
クリップでとめたり、
ファイリングしたりなど。
(3.4キロもあるサンプル帳を1冊持ち歩くよりもだんぜんコンパクト)
リリカラのウィリアムモリスシリーズの場合には
こういったハバナリやシャッカクを取り寄せるほかに、
もうひとつ販促ツールがありまして
それがこちら。
裏側には、壁紙のデータではなく
色の説明がなされていて
コーディネーター的にはとても魅力的なサンプルになっています。
というわけで、
国産壁紙のサンプルについてのご紹介をしました。
■カタログ(見本帳)
■ハバナリサンプル
■シャッカクサンプル
■特別販促ツール
これらがインテリアコーディネーターの打ち合わせツールになります。
メーカーさんから無償でいただけるものですが
無償とはいっても実際にはお金がかかって作られているものですので
(そのコストは最終的にはお施主さんたちに跳ね返っていきます)
やみくもにやたらめったら、ちょうだい!ちょうだい!は
しないようにします。
が、
必要なときはちょうだいって言います(笑)