古いものと新しいものをミックスしたインテリアコーディネート
終の棲家(ついのすみか)や、終活(しゅうかつ)、という言葉を、クライアント様から聞く機会が多くなりました。私がフリーランスのインテリアコーディネーターになったのは31~32歳の時ですが、その頃は子育てファミリーからのご依頼、リビングに散らかりがちなおもちゃの収納の検討、子供部屋をつくりたい、そういったご要望が多かったように思います。
時が流れいま50代。子供が巣立ったので夫婦2人の空間を整えなおしたい、終の棲家として人生最後のリフォームをしたい、あるいはひとりで暮らす最大限に納得のできる家にしたいなど、ご依頼内容も変化しています。クライアント様も一緒に年齢を重ねているんだなぁということを肌で感じますし、また、「実は三宅さんのブログを20年前からずっと見ているんです」とおっしゃってくれる方もあって、心から感謝の念が堪えません。
2023年も残りわずかとなりました。こちらのお部屋は、年内最後のコーディネートが完了し、カメラマンに撮影をお願いしている場面です。ご夫婦2人でお住まいになる、リビングと寝室です。
昭和の時代には、モノを持っていることが豊か、だったと思います。しかし現在は、みな、モノを手放したいと考える人が増えました。地域の老人会や・子供会・イベントで「景品」が喜ばれなくなっている(モノはいらない、じゃまになるだけだ)という話もちらほら聞きます。
手持ちのモノを厳選して、厳選して、減らし、本当にとっておきたいものだけを残す。そういう作業(断捨離)をした方の手元に残ったものを拝見すると、皆様に共通しているのは「思春期に影響を受けたモノ(例えば中高生のときに読み漁った本や、大学時代の教科書など)」を残している方ばかりだということ。みんな、原点に戻るんだなぁ、とこれは本当に感じます。
本棚の背表紙を覗き見するのは個人的にとても好きです。クライアント様の職業に関連する専門書や業界誌は別として、その人が何に心を割いているのか、何に関心を寄せているかを垣間見れます。お金儲けのことばっかりな人は、本棚もきっとそんな本ばかりです。
K様、コーディネートのご相談をいただきありがとうございました。カメラマンさんの写真が完成しましたら改めて事例ページでご紹介させていただきます!
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