ホテルインテリアってどういう部屋をいうのか


(ザ・リッツカールトン京都 のお部屋)

ホテルライク、というキーワードを目にする機会が増えました。
・・・増えたような気がします。
あ、すいません、正確な統計があるわけじゃないのであくまでも感覚的なものでしゃべってます。
エビデンスを示せよ!とか突っ込まないでください。

昔から「ホテルライク」「ホテルみたいな部屋」にしたいというご要望はありましたが、ここ最近は「ホテルライク」がますます市民権を得てきたような気がするんです。

ルームクリップでのハッシュタグ・検索ワードでも2020年のトップ3は
①おうち●●(おうちカフェとか、おうちキャンプとか)
②在宅勤務(テレワーク)
③ホテルライク
なんだそうです。

私のところにコーディネートのご依頼をくださるお客様には少し傾向があって、
・モデルルームみたいじゃない部屋にしてほしい
・モデルルームは嫌なのでそうじゃないふうにしてほしい 
というのが多いのですが(どゆこと?笑)一方で

・ホテルみたいに暮らしたい
・ホテルライクにしてほしい

というご要望はめちゃくちゃあります。

どうやらシュッとかっこいい部屋がホテルライクというわけではないらしくて(シュっとかっこいいのはモデルルームライクということだな)、じゃぁ、何をもってみなさんホテルライクって言ってんのかな?と思いますよね。
三宅的分析はこうです。

 

・生活感がないこと(洗濯物などがデローンと丸見えにならない収納術)
・間接照明があること(スタンドライトだったりフロアライトだったり)
・必要最低限のもので最大限の機能を発揮できる家具やレイアウト

これらの条件を満たすと「ホテルライクやなぁ~」って思うのではないでしょうか?

すごくハードルの低い話でいえば「ベッドがある」だけでホテルライクと思う人もいます。
ちょっと高度な話でいえば「ベッドメイキング術」や「アートの存在」でホテルライクを感じる人もいます。人によってホテルライクの基準は異なるとは思いますが、おおむね、ベースラインとしては上記の3点が共通要件かと。

ホテルといっても、さまざまなテイストのお部屋があります。
モダンもあればクラシックもあれば、いろいろです。
なのでホテルライクは特定のインテリアスタイルのことを指しているわけではありません。


(ザ・ノット広島)


(ロンドンのSOHOHOTEL・インテリアデザイナーはキット・ケンプ)

 


(廃業してしまった、目黒のホテルクラスカの部屋)


(フランクフルトのデザイナーホテル)


(京都のENSOANGO・内装デザインはアトリエ・オイ)


(ダイワロイネットホテル)

(パリの5つ星ホテル、プラザアテネ)

それぞれインテリアデザインはまったく異なるので
みなさんがどのホテルをイメージして「ホテルライク」と言っているのかまちまちでしょうが、

生活感がなくて
間接照明があって
最小限かつ最大限の機能性

な部屋であることは間違いないです。

 

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HOTELのインテリア