雑多な収納を解決する、寝室の造作スペースのご紹介

WORKSにも掲載しているこちらの寝室。皆様にお話ししたいアイテムがありますのでぜひご紹介させてください。

1階からあがってくる階段が、部屋の真ん中に位置している間取りになっています。階段の上にガラスの板を乗せて(冷暖房効率を高めたいからだそうです)、そこに雑多なものが置かれている状態でした。

お片付けが得意な人はBEFOREを見て「雑多なものなんか、さっさと見えないところにしまえばいいのに」と思われるかもしれません。ですが、ここに置いているということはここに置いてあることが使いやすいんだろうな・・・と想像できますよね。


ホテルライクな空間をご要望されたので、いまよりもすっきりした印象にしなきゃな、というのがまずコーディネートの大前提として私の頭の中にありました。そりゃぁ「全部捨てればいい」「全部しまえばいい」と言ってしまえば簡単ですが、そういうわけにもいかないのが現実です。

そこでご提案させていただいたのは、両面から使えるスライド棚のキャビネット。

ご提案資料

このスケッチを見ても「ちょっと何言ってんだかよくわかんない・・・」と思ったかもしれません。簡単にいえば、そっちからもこっちからも両方で引き出せるトレイ、です。いままでこの辺りにごちゃごちゃっと置いていたものを、引き続きこの辺りにごちゃごちゃっと置いたとしてもごちゃごちゃに見えないようにした、というアイデアです。

なぁんだそれだけのこと?って思いますでしょうか。
それだけのことですが、劇的に部屋のビジュアルが整ったと思いませんか!


反対側も同じ仕様

お客様自身から「こういうのが欲しい」と具体的な要望がなくても、こうだったらきっといいんじゃない?と思えるだろうことをインテリアコーディネーターはプラスアルファとしてご提案をします。

施主A

それってさ、工事代金を吊り上げたいだけだろ

施主B

何か高いものを売りつけようとしてるんでしょ


もし、あなたが、家づくりを担当してくれるコーディネーターを信用できず、そんなふうに考えちゃうようだったら、それはちょっと残念だなぁと思います。
インテリアコーディネーターって、みんなが思っているよりもずっと(?)純粋に、空間のことを考えている生き物なんですよ。

クライアント様とコーディネーター。
いい提案、いい出会いにつながればいいなぁといつも思っています。