Dorset Square Hotel (LONDON)
ロンドンのメリルボーン地区にあるドーセットスクエアホテル、
105号室のインテリアチェックのお話しです。
ドーセットスクエアホテルはリージェンツパークに隣接していて、
baker street駅からも徒歩3分、
レストランやショップも周りにたくさんあるのでとても立地がよいところです。
リージェンシー様式の建物をフルリノベーションして今風にしつらえたという
全部で38室のコンパクトなホテル。
インテリアデザイナーはKIT KEMP(キットケンプ)で、
The Soho Hotelと同じデザイナーです。
部屋はそれほど広くなく正直に言えばむしろ「狭い」のだけれど、
ドアを開けた瞬間に感じるのは天井の高さ(3m60㎝ありました)で、
そのおかげで部屋の圧迫感を感じることなく広々とした気分で過ごすことができました。
狭い部屋に大胆に使われていたのは大柄の壁紙。
この思い切りの良さが日本のインテリアに欠けているものかもしれません。
クラシカルなフラワーベースにシダ系の葉っぱ?がモチーフでどことなくリゾートを思わせます。
壁紙といいつつ触ると「モフモフ」します。
フリース素材。
1000mmごとのジョイント。
インテリアは黄色とグレイでコーディネートされて基本コンテンポラリーだけれど、
どこか「わくわくと楽しい気分にさせてくれる」デザインです。
一番に目を引くのは、黄色とグレイのストライプのヘッドボード。
2メートルの高さまでひっぱったヘッドボードは天井が高い部屋ならではのサイズ感。
フエルト調の肌触り、
しっかりと綿が詰まっていてフカフカというよりはずっしり。
サイドの鋲打ちがデザインのアクセントになっています。
鋲打ちデザインは椅子にもフレームにも取り入れられていました。
マットレスの高さは70センチ。
身長160センチの私は「よっこらしょ」とよじ登る感じで。
ホテルからのメッセージカードと、
ボディクリームのプレゼント。
トルソーは、キットケンプ彼女が出がけたインテリアデザインには
頻繁に登場するアイコン的存在なアイテムのひとつ。
水回りは、グレイの石貼りでスタイリッシュ。
ペデスタル型の洗面ボウルでクラシカルな印象。
タオルが掛けられているパイプはヒーターなので
配管をうっかりさわるとやけどします!
シャワーの水圧は十分なのだけれど「固定」なのが残念。
シャワーは手に持ちたい派なのです私。
タオルとバスローブはしっかりと厚みがあって、満足です♪
このホテルに限らずですが、タオル類、ドライヤー、ボディクリームにシャンプー類は山のようにおいてありますが、日本では当たり前のようにある「歯ブラシ」だけはないので、忘れずに持参すべしです。(忘れたら近所のストアに行けば買えるけれど)
で、もちろんですが、ウォシュレットというものはありません。
エッジの利いたシルバーミラーのフレームは縦に2つづつ、テレビの横に。
壁紙の柄合わせがどんだけずれてても気にしない(笑)
日本人は神経質すぎるのかしらね。
これくらいのズレは許容範囲として
おおいにデザインを楽しむほうが人生は楽しいと思います。
ほんとに。
窓回りには、無地のアイボリーのロールスクリーン、
室内側にドレープ。
ちなみにロールスクリーンの操作性は異常に重い。
なんでだろ、あれ(笑)
ドレープには裏地+インナーライニング(モコモコした綿みたいなやつ)がついていて、
ちょっとした「布団」のような状態です。
基本的に縫い目は表に見せないというのがイギリス流?で、
縫い目が見えるカーテンはチープだということのようです。
カーテンに裏地だけではくインナーライニングという詰め物が入るのは防寒という意味が大いにあるような気がします。
ロンドンは北海道よりも緯度が高い位置に存在していてとにかくなんだか寒いわけですし、
建物は伝統的で古いから窓ガラスはペラペラで断熱は期待できそうもない状態です。
こうやってファブリックで断熱をするのはある意味必須なのでしょう。
とにかくカーテンを触った印象は「これ、布団か!」
もしくは「袢纏(はんてん)か!」です。
部屋のスイッチ。
クローゼットのノブはクリケットの球。
イギリスは、クリケットが盛んです。
以上、お部屋のインテリアチェックでした。
手書きスケッチは自分用の覚書。
おまけ。
部屋の外・・・廊下とウェイティングルーム。
レストラン。
クリケットの道具が飾られた壁の、レストラン。
(2016.9)
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