【京都散歩】醍醐寺の春、国宝と桜に包まれて
【京都散歩】醍醐寺の春、国宝と桜に包まれて
【平日朝7時に更新するインテリアブログ】
こんにちは。インテリアコーディネーターの三宅です!ブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
今日は、少し前に訪れた【京都・醍醐寺】での春の思い出をご紹介します。桜満開の醍醐寺は、まさに絵巻物のような美しさでした。
ちなみにその日、私が着ていた洋服には「般若心経」がペイントしてあり、なんと醍醐寺のお坊さんから「おおぉ~!それは般若心経ではないですか!素晴らしい心がけです!」と合掌されるという奇跡のようなハプニングが。
京都の由緒正しきお坊さんに拝まれるなんて…これはもう、ご利益確定ですぞ。てへぺろ。
さて、醍醐寺について少しだけご紹介します。醍醐寺は【真言宗醍醐派の総本山】であり、世界遺産にも登録された歴史あるお寺。平安時代に創建され、現在も多くの【国宝】【重要文化財】が残る、まさに文化財の宝庫です。春は特別拝観シーズンとなり、普段は非公開のお堂や襖絵も見ることができる貴重なチャンスでした。
■【葵の間】(重要文化財)
20畳ほどの空間に、安土桃山時代の襖絵が残っています。もちろん色褪せてますから絵柄はうっすらなんですが、下鴨神社から上賀茂神社へ向かって行列している葵祭の様子が描かれています。時代を超えて残る「空間デザインの力」に圧倒されます。
■【表書院】(国宝)
平安時代の寝殿造りの様式が採用されている建築。襖絵は重要文化財で、長谷川等伯(安土桃山~江戸時代初期の絵師)と石田幽汀(江戸時代の絵師)が描いたとされています。まじまじと眺め、なんと表現したらよいかわからず(語彙力足りず)、「ほぇ~!」「うほぉ」「なるほどぉ」と表現するのが精いっぱいで情けなくて申し訳ないのだが、どれもダイナミックかつ繊細ですばらしいものでした。
■【奥宸殿】(重要文化財)
こちらは通常非公開のエリア。床の間に設置された「違い棚」の一つ【醍醐棚】は、修学院離宮の霞棚、桂離宮の桂棚と並び「天下の三名棚」と称される超一級品。建築・インテリア好きにはたまらないディテールの数々でした!
ちなみに、床の間にはきちんと名称があるのを皆様ご存じですか。インテリアコーディネーターの皆様にとっては基本知識と思いますので、おさらいがてらチェックしてくださいね。
■五重塔(国宝)
そして、醍醐寺といえば、忘れてはならないのが【五重塔】です。日本全国に現存する五重塔はわずか22基しかないのですが、その中で奈良・法隆寺の五重塔が日本最古で、ここ醍醐寺の五重塔は、京都に現存する最古の五重塔です。951年に建立され、応仁の乱では周りの山が焼失したにもかかわらず五重塔は奇跡的に火災を免れ、当時のまま1000年以上もこの地に立ち続けています。
ちなみに高さは約38メートル。五重塔は心柱を持つ「柔構造」の木造建築ですが、時を経て鉄筋コンクリートと鉄骨に材料は変われど、構造としては同じ東京スカイツリー(634メートル)へと受け継がれているのもなんだかエモいですよね。
ところで・・・そもそも、どうして「5重」なんだろう?って不思議に思いませんか。五重塔はもともとお釈迦様のご遺体(遺骨)をおさめる納堂で、この世とあの世をつなぐ霊道として位置づけられているそうですが、仏教の5大(地、水、火、風、空)にちなんでいて、仏教の教えを体現しているものです。だから5重なんですね。
5大といえば、私、ゲストハウスのインテリアコンセプトで採用したことのある概念です。
京都・醍醐寺。春の桜、国宝と重要文化財の数々、そして京都最古の五重塔。とても素晴らしい時間を過ごしました。
最近ね、「和」とか「日本」の文化、歴史といったことにとても惹かれるんです。インテリアデザインも、和を意識したものを手掛けているとなんだか心が満たされます。そういう・・・ブームです(笑)
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