民泊やゲストハウスで差をつける!ベッドランナー活用のポイントとサイズ選びの極意

民泊やゲストハウスで差をつける!ベッドランナー活用のポイントとサイズ選びの極意

【平日朝7時に更新するインテリアブログ】
こんにちは。インテリアコーディネーターの三宅です!今日もブログにお立ち寄りいただきありがとうございます!

今日は「ベッドランナーのサイズに、これが正解!といったものは存在するのか?」という話題を取り上げたいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。

類似する用語:ベッドカバー、ベッドスプレッド、ベッドスロー、ベッドランナー

一口にベッド上の布と言っても、「ベッドカバー」「ベッドスプレッド」「ベッドスロー」「ベッドランナー」など、いくつかの呼び方があります。厳密な定義を断言するのは難しいのですが、私自身は下記のように捉えています。

  • ベッドカバー:ベッド全体を覆うタイプ
  • ベッドスプレッド:ベッドカバーとほぼ同義
  • ベッドスロー:広めにかけるもの
  • ベッドランナー:細長く、帯状にかけるもの

大まかには「全体を覆うか、部分的に覆うか、その幅がどれくらいか」で区別すると分かりやすいかと思います。
ちなみに、日本ではベッドランナー(Bed runner)をベッドライナー(Bed liner)と呼ぶ人もいますが、世界基準でいうとベッドランナーが正解だそうです。


そもそも必要かどうか?

こうした布が必要かどうかは、人によって意見が分かれるところです。「ホテルのようにおしゃれに見せるなら必須!」とまでは言い切れませんし、実際ホテルでもベッド上に布を敷いていないところはたくさんあります。

  • ロンドンのテレンス・コンランがデザインしたホテル
  • 京都のフォションホテル
  • ロンドンのキット・ケンプがデザインしたホテル
テレンスコンラン卿のホテル
フォションホテル
キットケンプのホテル

これらのホテルはベッドランナーが使われていません。
ということは・・・あってもなくても大きな問題にはならない、というのが正直なところでしょう。

一方、「ラブホテルで見かけたことがある」「アパホテルやビジネスホテルにあるあの帯状のやつね」と、どこか“格下”のイメージを持つ人がいるのも事実です。しかし、実際は高級ホテルでもベッドランナーを取り入れているところは少なくありません。

  • ラブホテル
  • ビジネスホテル

これらのホテルにもベッドランナーが設置されている一方、

  • リッツカールトン京都
  • 大阪のインターコンチネンタルホテル
  • パリのプラザアテネホテル

などのラグジュアリーホテルにももちろん取り入れられています。つまり「ベッドランナー = ラブホテルやビジネスホテル」と決めつけるのは誤解ということですね。

リッツカールトン京都

インターコンチネンタルホテル大阪

プラザアテネホテル

ベッドランナーは「天盛り」?

天盛り

私自身は、ベッドランナーやベッドスローのことを「和食における天盛り」に近い存在だと感じています。天盛りとは、和食の煮物や酢の物、和え物などに香りや彩りを添える薬味を上に乗せること。季節感を演出すると同時に、「まだ誰も手をつけていませんよ」という合図にもなります。

ベッドランナーも同様に、季節感を表現したり部屋の雰囲気を格上げしつつ、「ベッドメイキングが完了した状態ですよ」「まだ誰も寝ていませんよ」という意味合いを含んでいると思っています。


個人邸の寝室には不要?

そう考えると、個人の寝室には必ずしも必要ではないかもしれません。ただ、民泊やゲストハウスなど不特定多数の人が利用する空間には、特別感を演出するためのアイテムとして取り入れるといいのではないでしょうか。


既製品のサイズ

ベッドランナーはAmazonや楽天などでも既製品が購入できます。ただし、一般流通の既製品には「防炎タグ」が付いていないことが多いため、厳密にはホテルや民泊用に使用するのは難しいという側面があります(消防法の検査に通らない場合があるため)。一方、自宅で使う分には問題ありません。

既製品の幅は48〜50cm程度のものが多く見受けられます。


実際のホテル事例

私の経験上、多くのホテルでは幅約50cm、もしくは約70cmのものがメジャーですね。

  • グランドニッコーホテル台場(東京)
  • リッツカールトン京都
グランドニッコーホテル台場

リッツカールトン京都

個人的な見解:幅70cmが多め

幅を細くすればシャープな印象に、逆に広めにすればゆったりとした柔らかいイメージになります。私の場合は「幅70cm」を採用することが比較的多くなりました。

jayblue
コーディネート事例

jayblue
コーディネート事例

jayblue
コーディネート事例

また、ベッドランナーをどれくらい垂らすかについては、掛け布団のラインに合わせるとすっきり見えると思います。もちろん、あえてラインを外してデザイン性を高める演出もありですが、基本はこんな感じで十分ではないでしょうか。


まとめ

  • ベッドランナーに「絶対的な正解サイズ」は存在しない。
  • 個人の寝室には必須ではないが、民泊やゲストハウスなどでは特別感を演出するための有力なツールになる。
  • 既製品の多くは幅50cm前後が多いが、ホテルでは70cm程度のものもよく使われている。
  • 防炎タグの有無に注意して選ぶ必要がある。

以上が私の考えです。皆さんは、ベッドランナーを取り入れることについて、どのようにお感じになりますか?ぜひ参考にしてみてくださいね。

▶最後までお読みいただきありがとうございました

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