トップインテリアデザイナーを招いたシンポジウムの、聴講レポート

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先日京都に何をしに行ったのかというと、英国のトップインテリアデザイナーのお話を聞きに行ったのでした。
なんかさ、なんかさ、私はその時こう思いましたよ。

あの世界に行ってみたい!!!

ってね。

私がインテリアコーディネーターの資格をとったばかりの卵ちゃんの頃、私以外のインテリアコーディネーターは全員「すごい人」のように思えました。私は本当になんにも知らない人でした。石膏ボードがどんなものかわかりませんでした。カーテンと言われたらサンゲツとリリカラで、海外のブランドなんか知りもしませんでした。「モデルルームの小物の買い出しに行かなきゃ」って言ってるだけでその人のことを「モデルルームのコーディネート!かっこいいなー、ひゃー、すごい雲の上の人だー」なんて思っていました。周りの同業者が怖くてしかたありませんでした。私は自信がなかったのです。怖気づいていたし、恐縮していたし、今思えば暗闇の中にいたような気がします。

手探りをしていると少しづつ、ファブリックワークスの塩谷博子さんや、リサブレアの石川安江さん、風水のユミリーさんや、プリンセスハウスの細見貴子さん、キツダクワンの橘田美幸さん、セプトの今泉なな子さんといった「なんかあの人たちすごいなぁ」というインテリアコーディネーターの名前を知るようになりました。そしてサンゲツとリリカラだけじゃなくて、JABやバウマンやフィスバやマリメッコを知るようになりました。

真っ暗闇ではなくなったとはいえまだまだ薄暗いところを進んでいるうちに、海外で活躍する素晴らしいインテリアデザイナーやコーディネーターがいるということも知るようになりました。ジムトンプソンやSAHCOやZIMMER+ROHやアンドリューマーチンを知るようになりました。

そしてさらに時は流れ、それらに携わるキーマンやご本人たちと名刺交換をさせていただく機会に恵まれるところまで来ました。

でもいつも思います。「あの世界に行ってみたい!」と思って、扉のむこうに行けたように思えるのは一瞬で、そのまた先には見たこともなかった扉があって、見たこともなかった人たちがたくさんいるのです。私は相変わらず怖気づいていつまでたっても「そっちの部屋」にはたどり着けないのです。

けれど、こういうふうにも思います。
あの頃。資格をとりたてのころにはまったく見えていなかった知らなかった世界を、今はその存在には気付けるところに立っているのかもしれないぞ、と。
まだ私がみたこともない扉の向こうの世界がわんさかあるのが、わかる。
インテリアデザイナー/インテリアコーディネーターの頂上にはどんな人がいて、どんな世界なのか、まったく想像することすらできないけれど、そういう世界があるということだけはわかる。進んでいる道の方向は間違っていないんじゃないかなぁという漠然とした感触だけは、つかんでいる。・・・と思いたい。

あ、で、英国のトップデザイナーの話を聞きました、っていう話は「CROSS POINT 場所」のコンテンツの中にまとめました。
なるべく簡潔にと心掛けたつもりですがそれでもちと長文になりました。すいませんね、いま、私一人でモチベーションあがって盛り上がってますwww