女の隠れ家ルーム


ドアを新しくデザインして、作ってもらいました。
サンメントのモールディング品番「A209AY」で框を3つにわけたデザイン、
色もツートンで塗り分けてもらいました。

その扉をあけて中に入ると、ここは「女の隠れ家ルーム」
6畳の空間です。


目を引く壁紙は、ギャラリー社(イギリス)のもの。
だまし絵のような、本棚柄。
(やっぱりここでも本棚を選んでしまったという、無意識)
(あ、うそ。無意識ではありません、意識的に、でした。森の隠れ家ルーム、森のライブラリー、というのがコンセプトのひとつでもありましたので、
男の隠れ家には本物の本棚。女の隠れ家には偽物の本棚、というわけです)

エディトリアルデザイナー、30代の奥様。
インテリアやアートを取りあげる専門雑誌の編集が担当、という想定。


パッと見、男っぽいコーディネートなので
何人かの方は「こっちがご主人の書斎かと思いました」とおっしゃっていましたが
女性の部屋、です。

「男の隠れ家ルーム」同様、ここもやはりリアリティを演出したいと思いました。
ブランドなどのこだわりはなく、自分にとって大切なもの、思い出のもの、感性を刺激するもの、この部屋の住人をイメージしながらそんなものを集めてみました。

涙目の女性の顔は、フォルナセッティのフレーム。
ハート型のサンゴ(これは私物)
メゾンドファミーユの赤いチェックのランプ。
アンティーク風の4つの写真立てはビーカンパニーのお店で。
ZARA HOMEのグレーの写真立て、中にいれているのはティムバートンのポストカード(これも私物)
ムーミン。
積み上げた古いペーパーメモ(これは壁紙のサンプルを手でちぎりましたwww)
折り紙のように折ってみた英和辞典(これは私の祖父のものだ)

ディスプレイ、並べ方にすごく悩み、時間をかけました。
散らかっているような、無造作なような、
でもこれは、この場所に置かれるべくして置かれている。
そういうことをすごく意識していました。

カーテンは紫色のドレープ。
川島織物セルコンの生地。
タッセルは黒で引き締めました。
窓は腰までの大きさなのですが、
それを無視してカーテンは床までの長さで作りました。
空間や窓を広く見せるテクニックです。


壁紙にインパクトがありますので、
対峙するもうひとつのインパクトが欲しく、こんなシャンデリアをセレクトしました。
楽天市場で購入、made in chinaのプラスチックで出来たPOPでチープシックな照明です。

置いている家具は
デスクがold maison
椅子とローボードは楽天市場とamazon(笑)

女の人の部屋、奥様の空間というと、
「キッチン」だの「家事コーナー」だのと言う話になる。
だけど、そーじゃない。

奥さんだって、自分の空間(家事するところじゃなくて!)が欲しいじゃない。
パソコンでブログ更新したり。
お裁縫したり。
絵を書いたり。
ネイルをしたり。

・・・ね。
そんなコーディネートでございましたー。