北欧の建築家『アルヴァ・アアルト-もうひとつの自然』全国巡回展はぜひ観に行って欲しい!

『アルヴァ・アアルト-もうひとつの自然』

いま葉山で開催されている展示会に、ぜひ行って欲しい。
アアルトの展示会が国内で企画されるのは、
16年前の「アルヴァ・アアルトの住宅」があるが
フルラインナップでの個展はなんと20年ぶり、
今はなき池袋セゾン美術館以来だという。

アアルト展は巡回展なんだけれど、
ヨーロッパ圏外では、ここ、日本が初となる。

これを行かずして、いつ行くというのか。

アアルト?
あぁ・・・あの、曲木のスツールとかやってるデザイナーでしょ、って?
うん、まぁ、そうなんだけど。

 

アアルトは、生涯において「日本」を訪れたことはないそうだ。
けれども、知人や書物を通し日本の生活のあり方を賛美していたという。
例えば畳の縦横の比率など、きわめて重要で日本的な多くの特徴を
アアルトは書物から積極的に手に入れていたというから
アアルトのデザインにわたしたち日本人が懐かしさや親しみを覚えるのは
きっとどこかに親和性があるのだろうなと思う。

 

アアルトといえば、モダニズムを代表するフィンランドの建築家。
同じモダニズムでも、
モジュールのル・コルビュジェ
less is more(少ない事は豊かだ)のミース・ファン・デルローエ
インターナショナルスタイルだけど
アアルトはインターナショナルスタイルではなくて
コンテクスト(周辺環境の状況とか)や地域性を重視している建築家だと思う。
だから、アアルトの建築のすばらしさは
「訪れてみないとなかなか理解しにくい」なんて言われているよね。

『アルヴァ・アアルト-もうひとつの自然』展では
代表作的な「サナトリウム」の再現ルームや
多くの写真が設置されていて
アアルトの建築を訪れたような疑似体験とイマジネーションをかきたてられる
素晴らしい企画展だと思う。

館内は撮影禁止。
展示の様子をここでご紹介することは出来ないのだけれど
これはぜひ図録を購入することをオススメする。

現物を見たものが
図録でおさらい的にまた、見れる。

曲木のレリーフ。
見入ってしまったなー。

 

 

さて。
撮影禁止の館内だけれど
アアルトルームと名付けられたこの空間だけ、
自由に撮影したり椅子に座ったりと過ごすことが出来るようになっている。

アアルトレッグと呼ばれる曲木が描く独特な曲線は
本当に目に優しいし、とげとげしさがなくて
人に寄り添う形だと思う。

家具や花瓶や食器まで。
アアルトがデザインしたものがたくさん置いてあるよ。

アアルトがデザインした家具を扱っている
アルテック(家具メーカー)のポスター。

 

おじさんの写真。
(おじさん言うな。巨匠だぞ!)

 

なんかニヤついている私。

冒頭の画像。
腰かけているのは、サナトリウム用にデザイされたパイミオチェア。
結核患者が呼吸をしやすいようにと角度をデザインされている。
なんかこうカチンチレバー的で、こうやってちょっとたわむの。

座面が固くないかって?
座り心地は、わたしの感想は「とても良い」だ。

 

車じゃないとちょっと不便な場所。
でも葉山の美術館は海が見えて景色がとてもよくて気持ちがいい場所。
それほど混雑せずゆったり見れるから穴場でおすすめ!
(きっと、他の巡回会場は混雑すると思うな・・・)

イサムノグチのこけしのオブジェを後に。

 

『アルヴァ・アアルト―もうひとつの自然』

2018.9.15~2018.11.25
神奈川県立近代美術館 葉山

2018.12.8~
名古屋市美術館

2019.2.16~
東京ステーションギャラリー

2019.4.27~
青森県立美術館

 

 

アアルトがデザインしたもの
みやけりかオススメベスト5!

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第1位!

STOOL 60
アアルトデザインの原点「Lレッグ」を用いた最初の作品。3本脚でスタッキング可能

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第2位!

iittala serving dish L
アアルトのサービングプラター。各種サイズがあって、ここでご紹介したのはLサイズ。

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第3位!

iittala イッタラ VASE 160mm
小さいものから大きいものまであるけれど、これはオススメのサイズ160ミリ。「初めてのアアルト」にぜひ!

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第4位!

 Artek クッションカバー45 シエナブラック
アアルトが自邸のキッチン用にデザインした「シエナ」柄。テーブルクロス、クッション、カーテンにと人気。

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第5位!

artek GOLDEN BELL ホワイト
1937年から現在も営業を続けているヘルシンキの格式高いレストラン「SAVOY」用にアアルトがデザインしたペンダント照明。

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欲しいのあった?
ではまたあした!

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