克服できないパーティ嫌いな性格について。


自宅で仕事をしている三宅
撮影/三協アルミカメラマン

パーティと名のつく場所が非常に苦手だ。はじめましての挨拶が横行し、いまここで出会ったばかりの人と気の利いた会話をしなくてはならず、立食形式の食べ物をスマートに口に放り込み、ぽつんと孤立することがないよううまく立ち回らないといけない。あの、パーティが本当に苦手なのである。

私には雑談力がない。致命的だと言われればそれまでで、コミュ障といわれても言い返す言葉もなく実際そうなのだから仕方がない。

なにかの間違いでパーティに出席することがあるけれど、たいてい数日後に「え、りかさんいたの!どこに!?気が付かなかった」と言われるのが関の山で、どんだけオーラを消すのがうまいんだって話だ。

この話の流れからして察するに、当然ながら私はパリピが苦手である。うぇーい!というあのノリがもう無理である。まぶしすぎて目がつぶれるのだ。

会う人にはよく話しているんだけれど、どうにもこうにも私は基本的に人間に興味がない。人間が嫌いだと言うとたいてい「えっ・・・」てドン引きされてしまうし、人によっては「りかさん!人間が好きじゃないなんてこと、絶対口にしないほうがいいよ!この仕事しててマイナスにしかならないから!」とアドバイスしてくれた人もいる。実際、インテリアコーディネーターなんてやっているほとんどの人は、人と会うのが好きだの、人が好き、人間が好き、とのたまう。

やっぱりそうよねぇ!あなたもそうでしょう?インテリアの仕事をしている人はみんな人が好きなんですよね!だからこの仕事してるんですよねっっ!

…って無邪気な顔をしてみんながみんなそんなことを言うもんだから本当に、いたたまれなくなってしまうのだ。

わたしは人間ぎらいだ。社会不適合者かもしれない。事実なのだからしかたがない。ごめんなさい。

そうそう。ふと思い出したんだけれど・・・子供のころ、先生が「はい、2人組作って~」とかって急にグループを作らせるアレ、本当に嫌いだったな。遠足のグループわけとかも最悪。
あぶれることはなかったけれども、あぶれそうになって戸惑っている子をみるのもつらいし、あぶれてしまって泣きそうな顔をしている子をみるのもつらいし、自分だっていつあの立場になるかという不安もつらいし、地獄としか思えなかった。出席番号順でも背の順でもなんでもいいから勝手に割り振ってくれりゃいいのに、自主的にグループをつくらせるなんていじわるだと思う。

一人でいること自体になんの抵抗もないけれど「あいつひとりじゃんって思われること」はすごく嫌だよね。あの居心地の悪さはなんだろうって考えたら、結局、プライドが傷つくってことなのかもね。

パーティが苦手なのは、きっと「はい、2人組作って~」を2時間延々とやらされているような気がするからだ。

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よくそんなんでインテリアコーディネーターなんかやってられるよね?って思うかもしれないけれど、人に話を聞きに行くときは本心から興味を持っているし、お客様のヒヤリングをするときも全身全霊で興味を示している。建て前ではなく、これは本当に本音でそうなのだから不思議だよね。人間は苦手だけど、個として関係性を結べた人には、心から尽くしたい気持ちになれるのは、私にとってこの仕事が楽しい証拠なんだろう。支離滅裂だろうか・・・?

よくわからないが人には二面性があるということだ。

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