「モリスとミュシャの邂逅」ブースの出来るまでーSTORY3 デジタルプリントのお話
私の右隣にいますのが飯塚奈津子さん。
なっちゃん、です。
山梨県インテリアコーディネーター協会の会長さんです。
わたしなんぞは、どこの協会にも団体にも属せず
およそしがらみというしがらみにいっさい関わることなく
気ままにひとりでやっているだけなのですが
実は全国にこういったインテリアコーディネーターの団体があります。
インテリアコーディネーターさんたちの拠点となり、
会員同士のスキルアップや勉強会、
業界への啓蒙活動、
世間一般にむけた資格認知度の向上など
決してひとりでは出来ない、団体だからこそ出来る、
そんな活動に、
彼女たちは日常業務とのかけもちで
力を注いでくれています。
インテリアコーディネーターの資格はとったけど
さて、どうしたらいいかわからんぞ、なんていう
ICの卵ちゃんたちも
こういった団体に、すがるような気持ちで入会する方も多いと思います。
どの人も大御所ですごいキャリアですごい人にみえてしまって
会合に参加するのもつい恐れ多くて躊躇しちゃう、
なんていう時期もあるかもしれませんが
みんないい人です(たぶんね、たぶん笑)
勇気をもって入会し、
そして積極的に集まりに顔を出せば
たくさんの世界と知識が広がるのは間違いありません。
(じゃぁ、なんでリカさんは会員にならないの?とよく言われるのですが・・・)
(リカさんもうちの団体に入ってよとよくお誘いはうけるのですが・・・)
(適材適所といいましてですね、人にはそれぞれに役割が与えられていてですね・・・)
そんな、山梨県インテリアコーディネーター協会の会長、なっちゃん。
一緒に旅行して、一緒にお風呂に入った裸の付き合いの仲ですが
↓
JAPANTEX2018では、
公益社団法人インテリア産業協会が
35週年記念事業としてのブースを用意するそうで、
そこのデザインをなっちゃんこと飯塚奈津子さんが担当、
打合せのために東京にいらしていたのでした。
(来てるなら一緒に飲もうぜ、って話です)
私が担当する「モリスとミュシャの邂逅」と
インテリア産業協会のブース、
どちらにも材料のご提供をくださっているのが
リンテックサインシステム様
公式サイト
↓
http://www.sign-japan.com/
デジタルプリントを出力してくださいます。
社長に敬礼。
デジタルプリントってなんだ?
って思いますよね。
私はいままで意識したことがありませんでした。
どんな方法で印刷しようがお客様ってあんまり関係ないですよね?
素敵なデザインか、施工がうまくいったか、そういうのは気にしますが
この壁紙がなんの機械で印刷されているかなんて気にしたことがない、と。
そりゃそうだ。
ところが、関係があるんです、あなたに!
例えばこれまでの壁紙は、グラビア印刷が一般的でした。
あなたのお部屋のその花柄の壁紙、おそらくグラビア印刷かもしれません。
グラビア印刷は「版」を作ります。
ざっくり言えばハンコですよね。
(ざっくり言い過ぎた)
版をぐるぐるとロールさせて連続して印刷をかけて壁紙を作っていきます。
オリジナル壁紙をオーダーすることは可能です。
ただしそのためには「版」を作らなくてはいけないし
ローラーを回転させて色が安定するまでにしばらく捨て印刷をしなければならないので
最低でも3000メートルからじゃないと、発注できません。
3000メートル。
3キロの長さの壁紙。
商業施設なんかではよいのでしょうが
一般住宅で
そうだうちの子ども部屋の壁紙、オリジナルで出力した壁紙貼りたいわ♪
って思ったときに
20メートル分あれば十分なところ
3000メートルも発注しなきゃいけないなんて
非現実的です。
どれくらい非現実的かというと
ロンドンで買ったコーヒーメーカーを日本で使おうとするぐらい非現実的です。
(あ、わかる人にだけわかればいいです。あえてリンク貼りませんw)
ところが
デジタルプリントは、つまり、デジタルです。
版が不要です。
1枚から作れます。
自分が撮影した写真を壁紙にとか。
子どもが描いた絵を壁紙にとか。
自分でつくったウェブデザインなんかを壁紙にとか。
いくらでも出来る。
低コスト。
色数無制限。
短期納期。
小ロット対応。
これは画期的なことでした。
実はじわじわとデジタルプリントは普及しています。
ピートヘインイークとかもろデジタルプリントです。
(WALPAさんのサイトより拝借)
世の中は知らず知らずのうちに、
デジタルプリントの世界が始まっていました。
そしてまたその技術がすごいのなんの。
「モリスとミュシャの邂逅」は
デジタルプリントのコーナーで展開していきます。
デジタルプリントとして出力した壁紙を
実際どうやって部屋に貼るのか。
職人さんたちの施工実演タイムもありますのでどうぞお越しください。
※私の左隣に写っているのが、その、施工担当の君和田氏でした♪