新築は慎重派?リノベはスピード派?インテリアデザイナーが感じる提案の違い
こんにちは。インテリアコーディネーターの三宅利佳です。
敷居は低く、美意識は高く。今日もお立ち寄りいただき、ありがとうございます!
9/23までロンドンにおります。
ロンドンでは、インテリアデザインの展示会を3つ視察し、ホテルのインテリアを見学し、インテリアショールームの最先端を見て回り、古典・伝統のインテリアを再確認し、頭のてっぺんから足の先までインテリアデザインにどっぷりつかって参ります。
帰国後、より一層、皆様にすばらしいインテリア空間をご提案できるよう、これらの経験や情報を活かしたいと思っています。
お問合せへのお返事が滞ります、ご了承くださいませ。
さて、現在進行形のパースをちらっとご紹介させていただきます。新築のA様と、中古マンションを購入しリノベするB様です。
どちらも完成時期が(たぶん)同じくらいになりそうで、私自身めちゃくちゃ楽しみなおうちなんです。
新築とリノベーション、提案の違いについて
新築の場合は、とにかく圧倒的にお施主様が決める項目が多いものです。インテリアだけではなく、外構、地盤、基礎、屋根までゼロからスタートするわけですから、打ち合わせは山盛り。
「狭くないかな」「暗くないですか」「家具置けるかな」「収納足りるかな」「色、変じゃないかな」「本当にこれで大丈夫かな」…と、何もないところから建物をつくるため、多くのお施主様はイメージができないことに不安を感じます。
予算の大部分が建物や土地に割かれるため、家具やカーテンに回せる金額はシビアになりがち。余裕があればそりゃぁ上質な家具をと思われますが、そうでなければIKEAやニトリも積極的に取り入れられます。だからこそ後悔しないように、検討に検討を重ね、じっくり慎重に進められる傾向が強いのです。
※新築を多く担当するインテリアコーディネーターさんは、「忍耐強さ」と、お施主様と長くおつきあいするための「誠実さと社会常識」みたいなものが求められがちかと!
一方でリノベーションは、スピード感が特徴です。半年〜1年がかりの新築と違い、短期間で計画が完了。すでにある空間をベースにするため、お施主様もサイズ感や動線をイメージしやすく、生活のリアリティがつかみやすいと思います。
そのため「造作家具・カーテン」を優先して予算をつぎ込み、収納計画もミリ単位で細かく検討するケースが多く見られます。リノベは建物に制約がある分、臨機応変な判断が必要で、考えに固執せず柔軟に「じゃあ、それでいきましょう!」と軌道修正できたり、大胆で斬新なアイデアが出てくる場面が多いのもリノベならではの傾向かもしれません。
※リノベを多く担当するインテリアコーディネーターさんは、問題を解決する「突破力」と「ひらめき」、現場をまとめる「熱量と誠実さ」みたいなものが求められるように思います!
(どっちにしても誠実さは必要だね)
新築とリノベーション。どちらもゴールは「心地よい住まい」です。
プロセスや決定のスピード、予算配分の傾向には大きな違いがありますが、私はそのどちらの現場にも携わりながら、お施主様それぞれの価値観やライフスタイルに寄り添い、最適なご提案をしていければと思っています。
帰国後は、ロンドンで得た最新のインスピレーションを加えて、さらに魅力的な空間づくりに取り組んでまいりますので、どうぞお楽しみに!
See you!
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