【2025年版】インテリアトレンド4つのキーワード「丸み・ブラウン・にじみ・JAPAN」
【2025年版】インテリアトレンド4つのキーワード「丸み・ブラウン・にじみ・JAPAN」
こんにちは。インテリアコーディネーターの三宅利佳です。
「コーディネート料、お高いんでしょ?」とたまに言われますが、敷居は低く、美意識は高く。そんなバランスでお届けしています。
今日もお立ち寄りいただき、ありがとうございます!
さて、今日は 2025年のインテリアトレンド をテーマにお届けします。
気がつけば、前回トレンドに触れたのは2023年でしたね。2年ぶりとは…自分でもびっくり。もっと頻繁に発信しろー!だよね、ごぺんなさい、てへぺろ。
【過去のトレンド投稿】
2023年の記事はこちらでした。メランジ生地の可愛さを語った記事でしたが、今読み返してもやっぱり素敵~。
さて、インテリアのトレンドは大きく2つの方向からやってきます。
1つ目は「ハイムテキスタイル」「メゾン・エ・オブジェ」「ミラノサローネ」といったヨーロッパの展示会で発表される、いわば プロの教養的トレンド。
2つ目は、インテリアショップやインスタでよく見かける、肌で感じるマーケットの動向 です。
2025年現在、どんなインテリアが国際的に注目されているのか。プロ目線で「形」「色」「世界観」など、4つのポイントに分けてご紹介しますね。
※トレンドってなんなん!
「トレンドなんて関係ない」「自分の好きなものを選べばいい」といった意見もあるでしょう。それはエンドユーザーさんの自由な価値観として大切です。ただ、私たちプロはそれを口にしてはいけないと考えています。なぜなら、トレンドを知ることは「美意識のものさし」を常にアップデートし続けることだからです。時代の空気を感じ取るアンテナを持っていなければ、求められる美意識に応えられない。
もちろん、トレンドをそのまま自分の部屋に取り入れる必要はありません。でも、時代を映すインテリアの潮流を感じておくことは、プロとしての責任だと思ってるんですよ。
①形は丸く、曲線を描く
丸っこくて曲線で構成されたデザインが目立っています。
直線より丸みがあるほうが癒やされる感覚がありますよね。「母性」や「自然」を連想させるし、コロナ禍以降、不安定な世界で人々は「安心できる空間」に回帰しているという流れがあるんだと思います。角がないというのは、攻撃性の低さ、緊張感のないストレスフリーというイメージもありますよね。心理的背景として・・・なんかみんな癒されたいのかもね(笑)
▶バイオフィリックデザインの影響?
「バイオフィリック」というキーワード、知ってます?最近耳にしますよね。自然界の曲線美(樹木、石、水)をインテリア空間に取り入れようと動きは年々高まっているように感じます。
▶Y2Kの揺り戻し?
2000年代のことを「Y2K」と表現しますが、00年代の直線的・光沢的・硬質なY2Kスタイルが一巡し、2020年代は“カーブ&マット”へと転換していると考えられます。また、ミッドセンチュリーモダンやアール・デコ、ポストモダンデザインといったレトロの再解釈やリバイバルとも相まって、曲線フォルムがトレンドを引っ張っています。

かっこいいけど今っぽくはない
②グレーよりも、茶色。
グレーの時代、長かったですね。2015年頃に「塩系インテリア」が注目されて以来、ここ最近は「グレージュ」というキーワードも定着し、モルタル調、左官仕上げのグレーな内装は人気爆発、どの部屋もグレー、グレー、グレー!
でも最近は「モカージュ」を経て、いよいよ ブラウン へとトレンドが移行しています。
今年のメゾン・エ・オブジェでも、土や泥のような「自然な茶色」のアイテムが目立ちました。プロの目線でも、 「泥のような茶色」 は間違いなくキーワードのひとつ。グレーからの脱却、ブラウンのニュアンスに注目です。
③にじみ・グラデーション
にじんでいたり、グラデーションになっていたり、黒い点々が混ざっていたり。均一の無地ではない状態・色がトレンドになっています。
まっさらの完全な無地には、少しのほつれ、色ムラ、傷を許さない、ある種の緊張感がありますが、にじみやグラデーションの柄には、それらを許容する懐の深さとおおらかさが内包されています。
2年前のトレンド記事でご紹介した「メランジ生地」なんかも、まさにこの流れの発端のひとつでしょう。
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環境意識の高まりもあって、 “ナチュラルな表情” が歓迎される時代。自然素材のラフな風合いが、むしろ魅力として受け入れられています。

にじみのある大胆な柄
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グラデーションが美しい!
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④日本
なんと、日本そのものがトレンドのキーワードとして注目されています。
「ジャパンディ」という言葉を耳にしたことはありませんか? ここ数年人気のあるスタイルで、2025年もその流れは続いています。日本の伝統工芸、たとえば和紙や西陣織、組子細工といった地域特有の技術や素材が、世界から再評価されているのです。
私たちがイメージする「和風」とは少し違い、どこか「禅」を感じさせるような静謐さを帯びたデザイン。先日ご紹介したイサム・ノグチのAKARIシリーズ(和紙の照明)も、その流れにしっかり乗ったアイテムですね。レトロや60~80年代のリバイバルの空気感ともリンクし、日本ブームがトレンドの一角を担っているのだと思います。
まとめますね。
① 曲線を描く丸いフォルムの家具
② ブラウン系の落ち着いたカラーリング
③ にじみやグラデーションが生む自然なニュアンス
④ 世界が注目する「JAPAN」デザイン
2025年のトレンド、あなたのお部屋づくりのヒントにしていただけたら嬉しいです。
それではまた、次の記事でお会いしましょう♪
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