アマネム伊勢志摩(アマンリゾーツ・三重県)
▼アマン
アマンリゾーツは世界に31のホテルを持つ、ラグジュアリーホテルチェーン。日本においては、
アマン東京(東京大手町2014年開業)
アマン京都(京都市北区2019年開業)
アマネム伊勢志摩(三重県伊勢志摩2016年開業)
・・・と、3つのホテルがあります。
アマンの別ブランドとして、新たな高級ホテル「ジャヌ東京(東京虎ノ門2023年開業予定)」や、
森ビルとのパートナーシップによる「アマンレジデンス東京(高層マンション)」の発売計画もあり、日本にもアマンの世界がまだまだ増えていくようです♪
さて。
名古屋から近鉄線に乗って賢島(かしこじま)駅に到着した私は、降り立った駅で「おぉ・・・なんもないなぁ・・・」と立ち尽くします。
アマネム伊勢志摩に電話をすると、すぐにお迎えのレクサスが来てくれました。
(すぐにといいつつ、片道20分くらいかかりますよ)
(駅を離れて海のほうに歩くと真珠屋さんが何軒かあるので時間をつぶすことができます)
▼エントランス
くねくねと坂道を登ってたどり着いた『アマネム伊勢志摩』、最初に通されたのがパビリオン棟です。ここでチェックインの手続きを済ませます。
リゾート感あるな~♪
アマネムという名前は、サンスクリット語で平和を意味する「アマン」と日本語の歓びを意味する「合歓(ねむ)」 を組み合わせたものだそうです。
アマン東京とアマネム伊勢志摩を設計したのはオーストラリアの建築家、ケリー・ヒル氏。残念ながらケリー・ヒル氏は2018年に75歳で生涯を閉じましたが、その年のCASA BRUTAS(9月号)では追悼特集がされていましたよね。
アマネム伊勢志摩が左右対称のシンメトリーな建物になっているのは、伊勢神宮を意識したとかしないとか。それに、なんともいえない美しい瓦はまさに日本の様式美!って感じがします。
(せっかくなのでお写真を!と言われたので、撮ってもらいましたが、夫の顔は黒塗りにて失礼します~)
ちょっとした待合時間を過ごすライブラリー。
パソコン広げて仕事をする人、ブログを書いたりして過ごす人など、さまざまな過ごし方をするそうです♪
ナチュラルWOOD、黒とグレー。
潔く3色に限定した内装。
ダイニング棟などにあるトイレも和テイストなモダン。
真っ黒な焼き杉の板壁に、グレーの石張りの床。
(右に行くと男性トイレ、左に行くと女性トイレ)
(ほどよく格子を照らすダウンライトは壁から40センチの距離感で設置)
ドアが軸吊りヒンジなのはクールだよね!キュンとしちゃいます。
外には温水プールがあるので、いい季節なら水着をもってくれば最高です。(shopに水着が用意されていますが5万円くらいしますよ)
トレーニングウェアがあればジムも使えた。
なんにも用意してなかった私、ばか。
▼宿泊部屋のインテリア
さてさて、それではお部屋に参りましょう!
スイート。(というか、基本的にどの部屋もスイートなのである)
チークの床材、板張りの壁。
カーテンはなく格子戸で囲まれたインテリア。
ファブリック類はすべてナチュラルホワイトからベージュにかけた淡い色合いで統一され、とてもさっぱりとした日本の様式美を感じさせる…数寄屋造りのようなしつらえになっていました。
特徴的なのはなんといっても天井です。
(レーザー持っていくの忘れたんだよね・・・)
(高さを測りたかった・・・)
妻入りの形で、徹底して間接照明!
デスクコーナーはこんな感じです。
10センチの厚みのカウンターは、フローリングの幅、板壁の幅ともに共通のサイズ。
室内は徹底して「10センチ」の直線ラインが繰り返されていました。
謎の小箱があると必ず開けたくなります。
↓
なぁんだリモコンかぁ。(って毎回同じことを繰り返す)
BOSEのスピーカーが用意されていたので、自分のスマホからbluetoothで接続して好きな音楽を流せます。
ここにも謎の小箱があったので開けました。
メモとエンピツが入ってました。
ちになみに組子の小箱は10万円以上するお品物です。
たぶん全く同じものではないですがほぼこれです。
凛とした佇まいよね・・・。
▼水回りのインテリア
床はグレーのタイル、壁は真っ黒に塗られた板張り、もしくはタイル。
洗面のミラーとボウルが対面に2セット設置されていて、外を眺めながらでも部屋を眺めながらでもどちらでも使えるよっていう遊び心で作られていました。
(向き合う洗面台)
天然のかけ流し温泉(65℃)が出てくるお風呂。水を加えながら適温に調整して入ります。
奥にはシャワーブースがありました。
水栓金物類は、すべてハンスグローエで統一されていて、洗面ボウルはKOHLERコーラー社です。
(天井のシャワー、いらん!)
(ホテルインテリアの記事を書くたびなんどでもしつこく言う女)
タオルがふっかふかなんですよ。
まぁどこの高級ホテルもたいていタオルはふっかふかなんですが、それにしてもだよ?!ってくらいにふっかふかでした。これまでにないほどのふっかふかです。ふっかふかofふっかふかです。
かわいらしい壺に入っていたのはピンク色のバスソルトでした。
お風呂上りに使ったボディーローション、ウッド系のとてもスパイシーな香りでした。
私好み♪♪で、めちゃくちゃテンションあがりました。
壺の中には綿棒とかコットンとかが入っています。
このタオルハンガーのデザインは、にくいですよね。
くぼませて、くりぬいて、みたいな。とてもおしゃれでした。参考になります。
さて。湯でもはるか。
ジャーーーーーーーーー。(温泉♪)
大きなガラス窓をあければ、ほぼ露天風呂の感覚になります。
外のデッキでぼんやり過ごすのも心地よい。全部黒で統一されています。
野良猫がやってきて、お菓子をねだります。(あげていいのかな???とか思いながら、つい、あげてしまう・・・)
ゴロゴロできるスペースがあちこちにあって、ゴロゴロの元が取れない!
夜。
(天気が良ければ満点の星空を独り占めできた)
(あいにくの天気で残念!)
こちらは部屋の奥にあるクローゼット(私、ここで寝れます)
一見なんてことのない白いバスローブがあったんですが、袖を通したらびっくりしました。あまりの着心地の良さに、いったい何事か!と感動します。
Ploh(プロー)のバスローブ。
世界で一番着心地のいいバスローブです。(知らんけど)
Plohはそもそもベッドリネンの会社です。アマンのほか、マンダリンオリエンタルなど世界中の高級ホテルでの採用率が高いのですが、クオリティを知れば納得の心地よさ。
このバスローブもさぞかし高級なんだろうと思いきや174ドル(日本円で2万円弱だ)・・・届かない値段ではなさそう・・・欲しい♪
Plohのショッピングサイト
※夫への業務連絡:これ欲しいです
▼アマンは人懐っこい
アマネム伊勢志摩のインテリアを見ていると、和の様式美、格子や組子をとりいれたデザイン、WOODの風合い+黒とグレーといったカラーコーディネートは、例えばザ・リッツカールトン京都のそれと似てるなぁと感じます。
ですが、ホテルマンたちの衣装やおもてなしの仕方などを比べると、リッツカールトンのほうがフォーマルで、アマンはリラックスした雰囲気を感じます。さすがリゾート!と思えるのはアマンでしょう。
お部屋は、広大な敷地の中に棟ごとに点在しています。
入口(玄関)、美しい瓦と、真っ黒なドア。
部屋でくつろいでいると野良猫がやってきて・・・
部屋には入ってこないんだけれど。ガラス越しにずっと一緒に過ごしてくれました。
▼ベッドメイキング
ベッドスロー等がなくそういえば最初からこのベッドセッティングでした。もしかしたらコロナ禍だからターンダウンサービスをやめているのかもしれません。
(コロナ以前のホテル画像をみるとベッドスローも複数の枕もあるもんね・・・)
(クローゼットの中にスローが置いてありました)
ホテルライクなインテリア・・・とよく言いますが、ベッドの幅いっぱいに枕がセッティングされているとそれっぽくかっこよくなります。ぜひ真似してみましょう♪
ちなみにヘッドボード(デスク)の高さは74センチ、ベッド(本体)の高さは25センチでしたよ。
▼細部の納まり
ちょっとマニアックな視点にうつります。
壁と床のとりあいは、巾木ナシの目透かし施工がされていました。
10ミリあがってる印象。
板壁とタイル床。目地ラインが揃う。
フローリングと板壁。ぴっちりラインを揃えている。
床のフローリングからタイルに切り替わるところは、幅広のタイル框で見切りが入っています。
洗面のカウンターの角は、面取りしてなおかつアールがついていましたよ。
丁寧ですね♪
格子の引き戸を開け放つと、テレビやミニバーが現れます。
ラグマットが敷いてあります。うねのあるカットタイプのウールです(たぶん)
いたるところに引き戸が採用されていますが、とてもきれいな納まりでした。
滑車は仕込まれていたように思います、動きはスムーズで重くないです。
小さな隙間にコーヒーコーナー。
扉をあけても閉めてもすっきりしていますが、かなりゴツイ金物が使われています。
(まぁそんなところをのぞき込むやつなんかいない)
▼ミニバーやウェルカムフルーツ
冷蔵庫のビールとワインは有料ですが、それ以外は飲み放題です。
コーヒーマシーンに、ミネラルウォーターに、紅茶、ハーブティー、緑茶、コーラ、ウーロン茶、オレンジジュース・・・・の、の、の、飲みきれん!
ガラスジャーの中に、地元でとれるアオサを使ったおせんべい。香ばしくておいしい!
数が減ると勝手に補充してくれる。(なにこれエンドレスに食べられる魔法のガラス瓶か!)
この日のウェルカムフルーツは、みかん。(なんだっていったっけなぁ・・・説明されたのに忘れちゃった。とにかく味が濃くて甘くておいしかった)
シャンパンは冷えてるうちにソッコー胃の中へ。
このテーブルがまた、お正月の鏡餅を乗せる「三宝」みたいな形にみえて、和っぽいなぁと思いました。竹籠のペンダント照明といい、なんていうかこう・・・神社感ある!
▼食事
食事はダイニングエリアに移動していただきました。アマネム伊勢志摩は東京ドーム5個分の敷地面積。なんせ広大!ですが、どこに行くにもカートのお迎えが来てくれるので便利です、そしてなんだかアトラクションみたいで楽しい♪
(雨ザーザー)
こちらは朝ごはん。
▼アマンのネームタグ
アマングループのホテルに泊まると、帰り際に特製のネームタグをプレゼントしてくれます。コレクターになっている人もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
アマネム伊勢志摩はブラウンでした♪
旅行鞄にぶら下げて使いたいです♪
以上、アマネム伊勢志摩のインテリアチェックでした!
2021.5宿泊
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