カーテンで変わるインテリア

BEFORE

これはもう、ずいぶん前の事例です。私はまだ30代で、長男は幼稚園児、長女は産まれてまだ少ししかたってなくて。子育ての合間に細々と頑張っていたころのお客様です。

いまでこそ、インテリアコーディネートのご依頼をいただき「ご予算は?」とお伺いすれば100万です、300万です、1000万です・・・って言われますが、10年以上前の私はお客さまのご予算が30万を超えることはめったにありませんでしたし、たまに30万を超えるご予算のお客さまに出会うと「わぁ、どうしよう、そんな大金を扱わせていただけるなんて緊張するなぁ!」と思っていたものでした。ちょっとしたお部屋の模様替えというのが主に多くいただいていたご相談だったのです。

で。

この画像のお客様も、そんなちょっとした模様替えのご相談でした。
20代、お一人暮らしの女医さん、雑然とした空間をなんとかしたい!ということだったと思います。お手持ちのものを利用してレイアウトを変更してコーディネートをさせていただきました。

AFTER

家じゅうのあちこちに散らばっていたカラーボックスを集合させて上に1枚のカウンターを通しました。ハンガーパイプを取り付け収納兼デスクというスペースに生まれ変わりました。

今だったらたぶん、整理収納アドバイザーさんに助っ人をお願いすると思いますが、当時のわたしはお片付けも含めてひとりで頑張ってやっていたんだなぁと・・・(振り返って懐かしんでいる)

パイプベッドはさすがに味気なかったのでお買い換えでご提案しました。当時はアジアン風がトレンドだったので、ハスの花みたいなペンダント照明を垂らしてほんのりオリエンタルな雰囲気にしました。そして。カーテン。

AFTER

そう。部屋のカーテンを変えるだけでどれだけ部屋の印象が変わる事かと・・・本当になんていうか、つくづく思いました。

っていう、カーテンってすごいな、って自分の中でなにかが目覚めた(?)きっかけの、お客様なんです。いま見返せば、そんなたいしたことをやっていたわけでもないし普通のフラットカーテンですが、この時、なんていうか、私の中の小さなスイッチが人知れず、カチっとね、入ったような気がします。それ以来、いまもずっと、カーテンのプランは大好きですが、柄を楽しむ、ブランドにこだわるというよりは、私の場合は窓辺のスタイリング、フォルムにこだわっているのかもしれません。
ふとそんなふうに思いました。

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