【インテリアトレンド】新作ファブリック発表会@チェルシーインターナショナル青山SR

2022年にオープンしたばかり、チェルシーインターナショナルさんの青山ショールーム

ショールームでみる新作ファブリック

新作発表会にお邪魔してきた。各ブランド・メーカー、年に1~2度、季節がくると新作発表を行うのだが、ここのところはすっかりオンラインが定着していた気がする。オンラインのいいところは場所問わず参加できるところにある。美容院にいながらスマホでアクセスしたり、家でごろごろワイドショーをみながら片手間に参加することだってできるのだ。座席の位置によって見えにくかったりするデメリットもオンライン配信にはないので、「もう、新作発表は全部オンラインでよくね?」みたいな空気感になっていたことをここで白状しておこう。

そんな中、久々にリアルの発表会に足を運んだ。ま。結論を言ってしまえば「やっぱりリアルがいい」という当たり前のフリダシに戻ってきた感じなのである。

プレゼンターは、エルクリエーションの高田真由美氏

今回は、ZIMMER+ROHDE(チマー・ロード)ほか、トリム含めて4つのブランドから全部で40柄のアイテムの紹介があった。どれもこれも素晴らしくて、心拍数いとあがりけりウェイウェイ!・・・な状態。ここでは4つだけピックアップしてご案内させて頂こうと思う。

ハケ感のある大胆な幾何学模様

ひとつめにご紹介するのは、ZIMMER+ROHDEのコレクションから、「HYDE PARK」という名前のファブリック。まぁとにかく第一印象は柄の大きさとパッションにやられちゃうわけだ。ブラシで描いたようなハケ感のあるモチーフは、昨今人気とのことで、そういえば私自身もかなり無条件で好きだったりする。

今期、ZIMMER+ROHDEの新作コレクションは【CITY VIBES】というコンセプトでまとめられている。躍動、きらめき、アート、街で言うとニューヨークなど、都市のきらびやかな光、人間のアクティブな活動そういったことがデザインのベースになっている。インテリアはクリエイティブなコラージュのようなものだ。表現力と機能性、どのファブリックも文化的でアートでテンションがUPするようなものばかり。その中でも、「HYDE PARK」は特に目をひくデザインだった。

幾何学模様はZIMMER+ROHDEが得意とするジャンルのひとつ
さっくりとしたハリのあるプリントカーテン「HYDE PARK」
赤系、グレー系など色展開しているが、このブルー×黒が私は好きだったな

マンションのリビングなどに、ガツンと取り入れたらめちゃめちゃかっこいい空間になると思う。モチーフがでかいので、クッションには不向きかと。ヒダをとらずフラットカーテン系に仕立てるのがいいなぁと思った。

デジタルプリントの上にハンドメイドというひと手間

2つめにご紹介するのは同じくZIMMER+ROHDEで「Broadway」というファブリック。パっとみた印象は、路地の外壁?のようなざらつきと無機質さを感じた。「Broadway」というネームを聞き、そうかなるほど、ブロードウェイのきらびやかな光を印象的にイメージしたんだとわかる。
注目すべきは技術で、デジタルプリント(いわゆる印刷の)ファブリックなんだけれど、その上からハンドメイドで白いペイントを重ねるという手間をかけたことだ。イタリアの街のはずれの小さな縫製工場でそれは行われているという。

なんともいえない大人な表情の「Broadway」
4色展開しているが、モノトーンのこれがかっこよかった。
価格もちろん高い!が、ぜひ価値のわかる人にご提案したい!

デジタルプリントの上に、白い四角がハンドメイドのペイント

薄手のドレープなので、リビングに・・・と行きたいところだが、いや、あえて寝室に使うのがかっこいいかも!と思った。コンテンポラリーなベッドルームにぜひご提案したい。


ZIMMER+ROHDEのCITY VIBESコレクションは、公式サイトでもぜひ見てほしい。

サスティナブルな商品しか扱わないという企業姿勢

3つめと4つめは、HODSOLL MCKENZIE(ホッドソルマッケンジー)からご紹介する。HODSOLL MCKENZIEはイギリスのブランドなのだが、デザイナーチームにはドイツ人のフレデリックさん(女性)を迎えている。サスティナブルなものしか作らないよと宣言している企業は多いと思うのだが、中でもHODSOLL MCKENZIEは突出して環境意識が高く、先端を歩いているブランドだそうだ。

サスティナブルだ、エコだ、SDG'sだというが、具体的にどういう取り組みかというと、例えば製造過程。糸をつむぐ段階で出る廃棄物(塗料や染料や洗浄液やカットした糸くずやらいろいろあるよね)をなるべく排出しないとか、環境に負荷のかからない天然のものを使っているとかだ。もしくはリサイクル。テンセルに代表されるような再生繊維、土に返るような成分の製品を扱うといったことだ。それから輸送コスト。ヨーロッパの企業がヨーロッパ産のリネンを使うなど(ちなみに世界シェアでいうとリネンの産地は圧倒的に中国)、輸送コストのかからない産地にこだわることでCO2の排出を抑えることができる。などなど、そういった取り組みが、サスティナブルな姿勢につながる。

「オカピ」というファブリック

「オカピ」は写真でみると非常にシンプルな無地と思うが、実際に手に取ると実に高密度で分厚く、それでいて手触りがしなやか、貴族的なファブリックだと感じる。よくみると細かくジグザグのヘリンボーン模様になっていて、これはオカピの後ろ姿(お尻のあたり)の模様からデザインインスピレーションを受けている。


有害物質を一切排出しない廃棄物ゼロに取り組む工場で製造されているそうだ。

HODSOLL MCKENZIEのコレクションは【RE WILD】というコンセプトに沿っている。もう一度自然に戻る、人間と自然が共存するために野生に立ち返ろうという思想だ。いまご紹介した「オカピ」もそうだが、本コレクションは他に「アルマジロ」「鷹」「蝶」などすべて絶滅危惧種がデザインテーマになっている。

そしてこちらがコンセプトの集大成なんじゃないかと思う、「ONE WORLD」と名のつけられたファブリック。絶滅危惧種を生地いっぱいにイラストでコラージュした作品だ。(もはや作品と言ってしまった)

「ONE WORLD」
イタリアの工場で縫製しているジャガード織
裁ち落としてしまう耳にすらロックミシンがかけられて黄色いラインをいれてある遊び
写真でみると張り感があるのかと思いきや、非常になめらかでドレッシーなシルエットを描く生地だ
絶滅危惧種でうめつくされたイラスト「ONE WORLD」
しなやかなドレープ感のあるファブリック

ここでご紹介したのは4つだけだが、40種類、どれも素晴らしいファブリックたちだった。

新作発表会に足を運ぶと、商品知識が増えるのと、トレンドが抑えられるのと、人に会えるという、3つのメリットがある。なかなかエンドユーザーさんにはその機会が与えられないが、プロのインテリアコーディネーターさんなら積極的に顔を出すようにするといいよね。って出不精な私がいうのも説得力がないのだが反省の意もこめて。

おまけ/高田真由美さんからのロンドンレポート
チョップスタイルにセッティングされたクッションがかわいい!
クッションの置き方ひとつでも印象がかわる。
インテリアスタイリングの参考になる♪

さて、新作発表会のレポートは以上である。「で。プレゼンでこれ、具体的にどう説明したらいい?」「で。トレンドってどういう方向に向かってるの?」「このキーワードを口にしたらプロっぽくドヤれるよね」といった、もっとつっこんだプロ向けの私なりの考察は、オンラインサロンでお伝えしているのでよかったらどうぞ。

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