アートケイさん。

先日の「わらびシェード」の縫製をお願いしたのは
岐阜のアートケイ様。

町のカーテン屋さん・・・あるいはインテリアショップのカーテンコーナー。
カーテンを専門店で買う人も多いと思いますが、
じゃぁ、実際に縫ってるのは誰なの?ときかれれば、
その専門店の人がお店の裏でせっせと縫っているわけではなくて・・・ 
さらにその先の縫製工場というところに発注をかけているわけです。

アートケイさんは、カーテン屋さんではなくて、その、縫製屋さん。

だから一般の人にはちょっとなじみが薄いかもしれません。

が、しかし。
業界内ではかなり有名な縫製屋さん。
私はSNSの世界でくだらんことで盛り上がる仲だったわけですが
お仕事をご一緒するには恐れ多くて・・・ジェイブルーごときがアートケイさんにカーテンを縫ってもらうことなんて、まぁ、今後もないだろうと。

ところがいろいろ事情とご縁がありまして、
ついにお仕事をご一緒することが出来ました。

それが、わらびシェードですいません(笑)・・・って感じですが。

後藤さんはね(←いきなり名前をだす)
もともとは農業のお勉強をしていて、お花屋さんやってて・・・ちょっとおもしろい経歴の持ち主なのですが
今なぜカーテンの縫製屋に?という現在に至るまでの過程は

「話すと長くなりますが・・・」っていうので、じゃ、割愛しますってことで(笑)

ちょっと特殊なカーテン、
普通のカーテン屋さんがお手上げ!みたいな難しいものを
手掛けていたりするものですから
なんとなく、「特別な縫製屋さん」「ハイレベルなものしか扱ってくれない」という
敷居の高さをかもしだしてる雰囲気があるのですが

仕事の9割は普っ通~のドレープ縫ってますから!
すごくもなんともないですから!
ブログのネタにするなら、そこ、強調しておいてください!
普通のカーテンも縫います!

そうおっしゃってました。

なので、はい、art-Kさんは、普通の縫製屋さんです。

お客様の納品が終わり、帰り支度をしているとき。
一通り、吊ったカーテンの確認がてら、部屋の中を歩き回る。

で、あれ?後藤さんの姿が見えず「どこいった?」と探せば
納品関係ないお部屋のカーテンジロジロながめ・・・
ほつれているフックやら、ラインが整っていないシェードに
釘づけになっているわけですよ。

いや・・・・気になる・・・・めっちゃ気になる・・・

僕が納めたカーテンじゃないけど・・・すごい気になる・・・

ブツブツブツ・・・・。

「三宅さん、カーテン直していいですかね。あそこにミシン見つけました。
お客さんに借りてもいいですか?」と、普通の縫製屋の後藤さんが言うわけです。

「え、今ですか?今ここで縫って直せちゃうんですか?」

「えぇ。ミシンさえかしてもらえれば、すぐ」

そんなわけで

そうだ、ミシン使ってる後藤さんの姿でも写真撮るか~と思って
カメラもって部屋に戻ったら

もう、縫いおわっていた、という、ね。

本当にすぐ縫い終わってしまったっていう、めちゃ早。

さすが、普通の縫製屋さんです。

いや、スッキリした。

・・・と満足げに笑みを浮かべる後藤さんは

たぶん

縫製バカです。

まぁ、そんなわけで無事に納品が終わりましてありがとうございました。

普通の縫製屋、アートケイの後藤さんは、
英語がペラペラで、めっちゃ爪がキレイで、
メガネがピッカピカで、声がセクシーな人です。

出る杭は打たれる?
あははは、出た杭だけが、そこを抜け出し、次に進めるんだよ!

後藤さんの言葉、心に刻んでおく~。