インテリアのプロが覚えておきたいリビングにかける絵の高さ
壁にアートがあるとインテリアが華やぎます。
油絵でもいいし、シルクスクリーンでもいいし、写真でもいい。
お気に入りのアートに出会えたら、ぜひ自宅に迎え入れてみたいですよね!
ところで、どの位置にかけたらいいのだろう?
いざ飾ろうとすると迷ってしまいませんか?
インテリアコーディネーターの皆様も、お客様に「どこにかけるのが正解なんですか?」と改まって質問されたときに、うぐっ・・・え、え、え、っと・・・と、しどろもどろになったらまずいですよね!
絵はどの位置にかけたらいいのかは、しっかり頭にいれておきたいです!
さて。
左右はみなさんなんとなくわかるんですね。中心を合わせたらいいんだな、というふうに。
ところが高さの正解がわかりません。
あれ?そもそも正解なんてあるのかな?
一般的なギャラリーや画廊では、アートの中心が140センチの位置にくるようにかけられています。
少し離れて立ってみたときにちょうど視線の先にあたる位置だからです。
大きなギャラリーや、人だかりが予想される人気の絵画の場合は、距離をとって拝観する想定になるのでもうちょっと上にかけられています。
自宅でも同様の考えでOK!
アートの中心が140センチの位置にくるように合わせるのが標準的な取り付け高さだと覚えておくといいんですよ♪
では、ソファの前はどうしましょうか?
家具がおいてあっても同じ位置でいいのかな?と疑問に思いますよね。私は、ソファの前であっても基本的には140センチの位置でいいと思っているのですが、もうひとつの目安として「ソファの高さから30センチ離す」も覚えておくといいんじゃないかなと思っています。
つまり家具のサイズによって絵の高さが変わるということです。
ソファと30センチの距離を保つとバランスがいいんじゃないかなと考えています。
いや、ソファに座ったとき、背後に絵があって頭にぶつかるのは嫌だ。・・・そうお考えの場合には、床から140センチ離すというのを目安にするといいと思います。日本人男性の平均座高が93センチですので、座面の高さ(仮に40センチ)を足すと座ったときの頭のてっぺんまでが133センチです。
140センチ離しておけばまぁ、だいたいかわせるよねという計算です。
・アートの中心まで140センチが標準
・ソファと30センチの距離を保つのもバランスがいい
・頭にぶつけたくないなら床から140センチ離す
以上を踏まえながら、あとは現場で天井の高さやアートの大きさなどを考慮して、目視しながら微調整するといいと思います。(けっこうみなさん、高めな位置にする傾向があります)
こちらは、一般的な位置、アートの中心まで140センチで設置した状態です。これはこれで正解だと思います。そして、カリモク60のソファがわりとコンパクトサイズで背もたれが低めですので、アートをもう少し下げて、30センチの距離感にしてもありだなと私は思いましたよ。
皆さんはどうお感じになりますか。
さて。今回ご紹介した絵は板垣晋さんの作品「Still Life」です。
ギャラリーからお借りしました。
購入先はこちら
おぼろげな淡い色調、談笑する人々のシルエット。町の風景と人の思い出をフラッシュバックするようなワンシーンにstill life(静物画)というタイトル。柔らかな世界を感じます。お気に召したらぜひギャラリーに足を運んでみてくださいね。
ちなみに板垣晋さんとの出会いはこの時でした。
↓
お部屋にアートをひとつ、いかがですか。
アートに関してもっと掘り下げたことは三宅利佳オンラインサロンにてお話してます。