いろいろ勘違いされやすい、見積書における諸経費の話
工事をするのが仕事の私達と違い、
一般の人は日常的に内装工事や建築工事の見積もりを目にすることがありません。
なので、ご自宅をリフォームしようかなぁなんてときに
取り寄せた見積り書を見ても
それが適正なのか?というのがわかりにくいと思います。
それゆえに、疑心暗鬼になりがちで
どういうわけか「業者はぼったくっているに違いない」と頭ごなしに思い込んで
これは高いんじゃないか?
これもおかしいんじゃないか?と
戦闘態勢でのぞんでしまう人が
世間にはいらっしゃるようです。
まず大前提として、
みなさんが思うほどそんなにひどい見積もりを出す業者さんは
いません。不当に高いぼったくり工事をやろうとしても、
今の時代なんでもスケスケですからソッコーばれますのでね。
で。
職人さんたちは、家族を養う一家のあるじです。
きちんと正当な報酬は得て当然と思います。
で。
よく突っ込まれる項目として
ねぇこの「諸経費」てなに?っていうのがあるのですが
「諸経費」ってなんだかよくわからないですよね?
壁紙代、わかる
施工費、わかる
配送料、わかる
産廃処分費、わかる
養生費、わかる
消費税、うんわかる
で、
諸経費ってなに?
それって
不当な利益なんじゃないか?
グレーゾーンで怪しいぞ!
高すぎやしないか?
諸経費10万ってなんですか!って
世間様からしょっちゅう勘違いされがちなんですが
ここだけの話、残念ながら「諸経費」には利益はまったく乗っかっていません。
(業者さんによると思いますけれど、一般的に言うとそう)
建築やインテリアの見積もりには、具体的な項目としてあがってこない
さまざまな経費が存在していまして、
例えば
・近隣対策用の粗品、菓子折り、差し入れ代
・書類作成(紙、インク、印紙代、印刷、切手、封筒)
・ガソリン代
・高速道路代
・駐車場代
・細かな消耗品(ゴミ袋やガムテープや雑巾やカッターの刃やら)
・労災などの保険代
・何かあった時に対応できるような予備金
などなど、これらをひっくるめて「諸経費」として見込んでいます。
決してぼったくっているわけではありませんし、
「諸経費」を計上している業者さんは「悪だ!」なんてこともありません。
見積書をみて不明点があれば
納得のいくまで質問と説明を求めるのは正解ですが
「ぼったくってるに決まっている」という思い込みはないほうが
お互いにいい関係になれるんじゃないかな~と思っています。
ちなみにjayblueでおつきあいのある業者さんの中にも
ぼったくり業者は存在していません。
(そんな見積もりあがってきた日にはソッコー付き返します!)
まぁそんな話はさておき。
先日のお客様の納品作業、
1時間半ほどですが、冒頭の画像のような駐車料金になりました。
(都内はこんなんです)
1日作業したらいくらになったと思います?
リフォーム工事、何日間あります?
職人さんたち、総勢何台の車でやってきます?
・・・駐車料金だけでも・・・こわいですよ~。
チャリンチャリンとメーターがあがっていきます。
って、そういうことです。
よかったらお茶でも飲んでいってくださいとお客様に促されたにもかかわらず
そそくさと帰りたそうにする業者さんがあるとすれば
こういう事情もあるんだなと思っていただければ(笑)
だってもうさ、駐車料金がきになってしょうがないよね!