ワインの授賞式に潜入した話
抜けるような青い空。碧霄(へきしょう)の空。
東京のビル群を眼下に見渡せる素晴らしいロケーション、
ここは汐留の47階。
なにやら賞状を受け取っているのは、
私がお世話になっているソムリエの、Nさん。
Nさんは、胸に金色のぶどうのバッジをつけて
普段は丸の内の飲食店で働いている店長さんなのですが
このたび新たな資格をまたひとつおとりになったとのことで
その授与式がありまして、
私は友人としてお招きしていただきパーティを楽しんできました。
スカイツリーがはっきり見える、晴れの場にふさわしいさわやかな空間。
私自身はまったくワインに詳しくありませんでして
飲むのは好きですが
うんちくはひとつも知りません。
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どうでもいいミヤケリカ情報その1
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学生時代の彼氏(現・夫になりました)から
はじめていただいたプレゼントが
フランスワインのペッシェビーノだったような記憶があります。
今思えば、完璧にこれ「ジャケ買い」だったと思います(笑)
瓶がかわいい!みたいな。
味なんか知ったこっちゃなかった10代。
どうでもいい情報終わり
というわけで、
知人のソムリエさんがドイツワインに特化したスペシャリストに認定されました。
おめでとうございます!
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どうでもいいミヤケリカ情報その2
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ドイツワインといえば私は10代のころ
ブルクライヤー・ピーロートブルーの
空き瓶だけ集めていた時期がありました。
(自分の部屋のディスプレイ用インテリアとして)
(まぁまぁ意味不明)
青い瓶でかわいかったんですよ。
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飲食店で働いていた友人から
「捨てちゃうんだったら空き瓶ちょうだい!」ってもらっていたんです。
どうでもいい情報終わり
授与式やらお偉いさんの挨拶や乾杯の音頭など一通りの儀式が終わりましたら
お料理スタート。
前菜から美しい。
美味すぎて自然に笑顔になる。
食事に合わせて7種類のドイツワイン+乾杯のシャンパンが提供されました。
やばい、このままみんなのペースに合わせて呑んでたら
間違いなく泥酔の予感。
気を引き締めて…いこう(笑)
お魚料理は鯛とバプール海老。
お肉は牛フィレ。
みなさんワイン好き、もしくはプロのソムリエさんたちが集まっているので
当然ワインの話に花が咲きます。
昔はドイツワインなんてとてもじゃないけど
おいしくなかったのよという。
赤ワインを半分水で薄めて醤油を一滴垂らしたような味で
本当においしくなかった!
・・・みたいなことを言うわけですよ。
味を描写する、その言葉選びはさすがというか
会話を聞いていて面白いなぁ!と思いました。
最後の〆はラインヘッセン・ゲヴェルツトラミナー・アイスヴァイン。
2016年のやつ。
なんですかこの黄金色。
私はインテリアコーディネーターなもんでついつい内装が気になってしまいまして
床をみてタイルの貼り方をみていたり
壁を見たりなんかして
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かわいいなぁこの照明、BOCCIのだよなぁ、いいなぁとかブツブツ思いながら
※この照明の詳細や価格的なことは
studio NOI(スタジオノイ)のサイトでご確認どうぞ。
https://www.studio-noi.com/product/28-ssp/
・・・ってインテリアをついついみてしまう人種なのですが
ふっと横を見たらこの真顔!
仕事の顔になってたのでびっくりします。
インテリアコーディネーターはインテリアばっかりみるけれど
ソムリエさんは、ワインをやはりこうやってじっとみるんですね!
おもしれー!って思います。
黄金色のデザートワイン、アイスヴァイン。
私が飲むと
「あまーい!おいしー!」
で終わってしまったのですが
ソムリエさんに、どう?これ?って聞いたら
「そうだなぁ、上等なダージリン紅茶の香りしますよね。
それとライチ・・・。楊貴妃が最初に食べる一口目のライチみたいな酸味がある。
あるいは・・・そう・・・クレームブリュレかな。焦がした瞬間の
焦がしたてのフっと消える一瞬の、瞬間の、クレームブリュレ。
その3つが混ざった味。
このワイン、もはやこれそのものがデザートですね」
この一口だけで、ようそんな描写がすらすらでるもんだ。
楊貴妃が最初に食べる一口目のライチ…ようわからんといいつつ
言われたらもうその味しかしませんでした(笑)
ソムリエさんって、見えない「味」というものに言葉をのせて
「おいしい」の解像度をあげてくれる人なんだなぁと思います。
Nさんにはいつもこんな場面で私はとてもお世話になっています
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この時も♪
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Nさん、おめでとうございまーす!