オンラインサロンの中身をちらっとだけご紹介します。

三宅利佳オンラインサロン
「フリーランスのインテリアコーディネーター研究室」というものを立ち上げて
2週間ちょいが経過しました。

会員数は30名を超えました。
ありがとうございます。

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オンラインサロンは
非公開のfacebookグループを利用して活動しています。
月に15個ぐらいのペースで私が記事を投入していまして
会員の方だけがそれを読むことができる、というものです。

▮フリーランスの働き方
▮インテリアコーディネートの話

主に2つの軸で記事を書きますが
あれこれ脱線もします。まぁそこはご愛敬で。

とはいっても実際どんなことが書かれているのか?
気になる方のために、今日は1つだけ記事をご紹介します。
これは昨日投入した記事です。
オンラインサロンへの入会をご検討される方は参考にどうぞ。

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2019.1.17
トレンドブース、1つめ
「Pursue Play 遊びの探求」の話

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ハイムテキスタイル2019のトレンドコンセプトは
Toward Utopia(ユートピアに向かって)だという話を
さきほどアップしました。
そしてそれは5つのカテゴリーにわけて
具体的にブースの展示がされていました。
まず一つ目をご紹介します。
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Pursue Play

「遊びの探求」と名付けられたこのエリアは、
遠くからでも人目をひく原色のイエローで構成されていました。
色とりどりのファブリックを巻き付けたブランコが設置され、
人々は自由に座りゆらゆらと揺られ、
写真を撮り、楽しんでいました。

世の中は何もかも不確実、政治は不安定、環境への懸念。
こういう不穏な時代において、
楽観主義でいること、
この世界から脱出すること、
そして楽しい発明をすることなどが、
私たちにはとても必要なことであると。
そのことをここのブースは表現していたようです。

遊び心を持ったものって、実は若い人だけでなくあらゆる年齢の人々にとって関心があるし、
健康的に遊びをとりいれるのは現代のユートピアにとって重要なのですよ、と。
 
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「プレイすることは世界になることだ」
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と、心理学者のMiguel Sicartは自身の著書に書いています。
「おもちゃやゲームで遊ぶことは私たちを取り巻くものを理解することでもあるし、
他の人々と関わる方法の1つでもあります。
プレイは単なるゲームを超えています。
それは”人間である”ということに等しいのです」
 
例えばデンマークのレゴハウス。
イタリアのミラノで開催されたmini and studiomamaの、コンパクトでカラフルなモジュール。
パリのポンピドゥーセンターの40周年を祝うためにスタジオGGSVによって考案されたギャラリーパーティー。
ロンドンのグリニッジにあるNow GalleryにあるCamille Walalaのインスタレーション。
 
どれもこれも、
各国のデザイナーたちは様々な遊びを用いて「別世界」や「不思議の国」を作り出し、
私たちを喜ばせる美学に取り組んでいます。
 
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Pursue Play 遊びの探求
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このブースはとにかく「色や模様を楽しむ」ということでした。
大胆な柄や色同士の組み合わせは、
メンフィスデザインとポストモダニストそのものを意識したものだといっています。
 
メンフィスデザインていうのは、
1980年代イタリアのインテリアデザイナーであるメンフィスグループにルーツをもつ、
圧倒的にモダンな印象をもつファンキーなデザインスタイルのことです。
 
ピエロのような服とか、陽気な家具とか。
とにかく明るい、原色で高彩度とか、縞模様、ジグザグ柄、
そんなにぎやかなパターンを繰り返し並べることと、
それから形はなめらかな曲線や丸みを帯びていて、
見るだけではなく、つい感じたり触ってみたくなるようなものを取り入れています。
それら、いろいろな質感を複数コラージュして組み合わせていくのです。  
ふわふわ、穴ぼこ、ぐにゃぐにゃ、弾力性 。
 
幼児向けのおもちゃの形や質感に使われるようなデザインを、
大人にも受け入れられるようなものに変換して提案していました。

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キーとなる色は
純粋で原色的な赤、黄、青、そして緑。
また、パステルピンクとライラックを組み合わせることによって洗練された感触がうまれます。
そして、黒を添えることで1980年代のメンフィス気分を追加できるとのことでした。
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どうでしょうか。
原色を取りいれる配色は、幼稚な印象になりがちなので注意が必要です。
色が派手な分、モチーフとなる柄はストライプや水玉、ジグザグなどで、あまり複雑なデザインは使いません。

すごく楽しい雰囲気になりますので、
Webデザインやパッケージデザインなどで取り入れやすいトレンドと思います。

メンフィスデザイン、ポストモダンは、倉俣史郎や磯崎新、エットーレ・ソットサス辺りが代表でしょうか。
キッチュで懐かしい?未来的なデザイン、ポップアート的な要素、80年代のリバイバル的なこのトレンドは、若い世代に新鮮に映るのかもしれません。

さて、皆さんはこのトレンドをインテリアにどう提案しますか?
寝室のベッドカバー辺りからやってみるのもいいかもと思います。