出だしを考える、ということについて。
正月の、かまぼこの飾りつけ。
さて。
明日、10日にセミナーを控えています。
三重県の皆様どうぞよろしくおねがいいたします!
普段、セミナーで話すことを生業としていませんので、たまに話すってなると
何を話そう
どうやってまとめよう
すっごく悩みます。
内容そのものに悩むというよりは、
どういうつなぎ方にしていくかという構成にすっごく悩みます。
とりわけ、いつも、最後の最後まで決まらないのが、出だしなんです。
「それでは三宅さん、どうぞよろしくおねがいいたします!」
とかなんとか紹介されて、
いざ自分がマイクで話し出す、そのしょっぱなのつかみの部分をどんな内容でいこうかというところが、いつも本当に悩みます。
「えー・・ただいまご紹介を頂きました三宅でございます。どうぞよろしくおねがいいたします」って話はじめるのだけは避けたいのだ。
なんでかというと・・・私がそれをするとつまんないような気がするから(笑)
で、今日のブログ。
面白い本があるのでご紹介します。
小説の「書き出し」だけを集めた本。
もっというと、
小説の書き出し風に書いた文章を集めた本。
そう、実際の小説じゃないくて(笑)
架空の、妄想の、ある小説の書き出し冒頭文、を集めた本。
アホでしょう?
小説の冒頭って、例えば
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった
(川端康成「雪国」)
とか
今日、ママンが死んだ
(カミュ「異邦人」)
とか
吾輩は猫である。名前はまだない。
(夏目漱石「吾輩は猫である」)
とか。
インパクトのある文からスタートするわけだ。
書き出しの一文にどれだけの渾身の力を注いでいるんだって思うでしょう?
小説って奥深いよね。
そーゆー感じの、冒頭文っぽいやつを書いてみたよっていう本がこちらなんですが
「これの色違いありますか」八百屋に変な客が来た。
とか
父の遺品はすべて2つセットだった。
心配性な父は予備を買っておく癖があった。
有楽町で私そっくりな人に出会った。
とか
音楽性の違いで解散した3人は、同じ工場に就職した。
とかね。
えー、この先どんな展開になるのかこの小説読んでみたいー♪って思わせる冒頭文。
でも、別のその先には何もないっていうね。
ただそれだけの本ですが、面白かったですよ。
セミナーの資料作りをしているときに
私はこんなものを読みながら、出だしのヒントを探しています。