春です
春休みのあいだに息子がやったこと。
自分の部屋の壁にペンキを塗った。
白い壁を黒くしたのだ。
そして、行き当たりばったりのチャリンコ旅に出た。
息子がというよりは「私が行きたかったので無理やり伴走させた」というのが正しい言い方だけど。
4日以内に行って帰ってこれるところまで、というアバウトな計画にて出発。
静岡の熱海温泉ぐらいまでは行きたかったのだけれど
初日から私が38度越えの熱をだしてしまったという最悪な状態になりまして
結論としては埼玉〰箱根の往復250キロにとどまりました。
最悪な体調で初日から不安要素たっぷりでしたが
もう出発しちゃったから、行くにしても帰るにしても自転車はこぎ続けなければならず・・・
「どーする?ママ。旅やめて帰ろうか?行くのやめようか?無理っぽいじゃん」
息子は心配してくれたけれど
どっちにしてもこがなきゃいけないなら旅を続けてしまえ、というそんな感じで無理やり続行。
で、もう、2日目は別行動(笑)
「ママ全然ダメそうだから俺ひとりで今日は箱根の山を登ってくる!」
「私は上り坂のない道でひたすら海に向かうことにする」
海沿いのホテルを予約して、夕方に落ち合うことにしました。
先にたどり着いた私はチェックインをすませて、風邪薬を飲んでひたすらベッドで寝ていた。
(どんな旅だw)
外が暗くなってもなかなか息子がやってこない。
「箱根の山なめてた〰!坂道で死んだ。もう無理。小田原駅まで降りてきたけど心が折れたので
自転車乗り捨てて電車に乗ります。駅からホテルまではどうやっていけばいい。ちなみに所持金300円」
「わかった。じゃぁ、駅からタクシーにのってホテルまでおいで。エントランスのところにママが待っててお金払うから」
「了解〰」
そうやって宿泊先に息子がたどり着いてくれたのが21時。
・・・・なんてことをしながら4日間を過ごしました。
体力がなくてちょっとでも登り坂に出くわすと
自転車を降りてしまう私に、息子がアドバイスをしてくる。
「ママ、前をみて走りなよ。下をみてちゃだめだ。
前をみたほうが進めるから。つらい登り坂の終わるところがちゃんと見えるから」
そんな春休みを過ごした息子が高校生になりました。
子供の頃って、卒業したり入学したり。進級したり。
ちゃんと節目があったけれど大人になるとそーゆーのがなくて
去年、今年、来年・・・何かが変わるということもなく
ズルズルーっと過ぎて行ってしまいます。
子供の成長と節目に合わせて(便乗して?)というわけではないけれど
ちょっと気持ちを切り替えて
私も何か新しい世界に行きたいなぁなんてね。
思ったり。
思わなかったり(笑)